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魔弦の使徒 目指せ一流、魔族少女の冒険者ライフ!  作者: ゆん。
第二章 挑戦!ダンジョン研修!

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俺が側にいる

「ハァ……ハァ……!早く逃げないと!」


 スノウは魔物に追われていた。走っても走っても、ずっと追いかけて来る魔物達。やがてその差は縮まり……。


「イヤ、離して!離してよぉ!」


「ギャャャス!!」


 スノウは魔物に捕まってしまう。抵抗するがまるで歯が立たない。そして魔物は牙を剥き出しにして……。










◇◇◇


「うわぁぁぁぁ!!」


「いきなりどうした!?悪い夢でも見たのか!?」


 スノウが寝床から飛び起き、既に起きていたオルガは驚いた様子で彼女を見つめている。


「……すみません。顔を洗ってきますね。」


 スノウは外に出て顔を洗う。ふと水面で顔を見たら、その顔は真っ青だった。


「またあの夢だ……。やっぱり、試験はダンジョンでやるのかな……?嫌だよ……怖いよ……。」


 以前の恐怖で泣き出したスノウ。朝早くだったからか、彼女の涙を見た者は誰も居なかった。






「フンッ、フンッ!!」


「何してるんですか?」


 スノウが宿屋の外に出ると、オルガが大木に拳を打ち込んでいるのを発見した。


「ダンジョン探索の為に、少しでも鍛えておかないとな。」


「なるほど。それでは私は道具を買ってきますね!」


「あー、ちょっと待て、俺も付いてくよ。」


「えっ?」


「必要な道具についても知っておきたいからな。もしもの時に役立つかもしれない。」


「そういう事なら一緒に行きましょう!楽しみだなー!」





「ここが道具屋?受付の隣じゃないか。今まで気づかなかったぞ。」


「結構バタバタしてましたから。さ、入りましょう!」


 協会に行き、受付の隣にある道具屋に向かう二人。中に入るとクリスがカウンターに立っていた。


「へいらっしゃい!クリスの道具屋にようこそ!お安くしとくよ!」


「やっぱり帰る。スノウはどうする?」


「ちょ待って待って!貴方達ダンジョン探索の道具を買いに来たんでしょ?ここで買ってってよー!」


 オルガはすぐに店に背を向け立ち去ろうとするが、スノウが捕まえてもう一度店に連れてきた。


「はい、買わせて頂きます。なので安くして下さい!」


「それは駄目です!ウチも商売だからね!」


「残念です。それでは、ダンジョン探索でのオススメ商品って無いですか?」


「あるわよ!はい、これ!」


 クリスは道具箱を取り出し机に置く。その中にはポーションや白マップ、幾つかの小道具が入っていた。


「はい、初心者用ダンジョン探索セット!基本的なポーション、地形や敵の記録に使う白マップ、後はナイフに煙玉とかが一纏めになってます!」


「それ下さい!おいくらですか?」


「5000ゴールドになります!今の貴方達なら、問題無いわよね?」


「お願いします!」


 代金を支払い、道具を受け取るスノウ。お礼を言って道具屋を出ると、オルガはスノウに話しかけた。


「スノウ。お前ダンジョンに何かトラウマがあるのか?」


「へっ!?……無いですよそんなの。お宝ザクザク拾えるといいなー。」


「何かあるだろ。昨日の様子がどうもおかしかったから、今朝お前の後をついていったんだ。」


「えっ……。」


「訳ありなのは知ってるから、無理に聞くことはしないが……。今は俺がいる。一緒にやれば何とかなるさ。張り切って行こう!」


「オルガさん……。」


 スノウがオルガを見ると、彼は照れくさそうな顔をしていた。


「さ!早く帰って特訓特訓!まだまだ不安だから、少しでも強くならないとな!」


「……ありがとうございます。私、頑張ります!」


 オルガは顔を真っ赤にしながら走り出す。スノウも後を追いながら、一緒に宿屋に帰るのだった。

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