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4日目(10)
教室に戻って以降、雫はなんだか元気の無い様に見えた。
だが僕はその事に気が付きながらも、どうしていいのか分からないで、言葉をかける事も出来ないまま時間が過ぎていった。
昼休みになっても僕が話しかけられないでいたら、いつの間にか雫に近づいていた島田さんが雫を連れて行ってしまい、結局僕達は会話を交わす事も無いまま、放課後を知らせる鐘の音が鳴ってしまっていた。
「翔君、帰ろ」
そんな事を考えていると、いつの間にか帰る準備を済ませていた雫が、何事も無かったかの様に僕に声をかけて来てくれる。
彼女のその態度に僕が驚きを隠す事もせず呆けていると、雫は首を傾けて僕の顔を見つめ返してくる。
「お、おう」
僕はそう返事をして立ち上がると、雫は楽しそうに笑顔を浮かべていつもの様に僕の隣に立つ。
雫越しに見た横の席には、もう島田さんの姿は無く、その空白の席が「ちゃんとしろ」と言っている様で、僕は大きく息を吐いてからお腹に力を込めて教室を後にした。




