日常
風邪引いていてやることが無かったので前々から興味のあった小説を書いてみることにしました。
テテテ テテテ テテ テーン
うるさい ポチッ
ー10分後
テテテ テテテ テテ テーン
うっつぁしぃ ポチッ
ー10分後
テテテ テテ ポチッ
ー20分後
まずい、やらかしてしまった。
ただいまの時間8時20分。あと10分で遅刻だ。学校まで10分かかる。
「いまで無遅刻無欠席だったのにっ。まだ間に合う、いける、東城天音、君ならできる」
そう自分に言い聞かせながら音速に近いスピードで準備を開始する。
パジャマを脱ぎ捨て黒のズボンをはき、シャツを着て2年だとわかる緑のネクタイを結ぶ、最後に襟に白い線が入った黒のブレザーを着て1階に慌ただしく降りる。
こんな時間まで起こしてくれなかった両親に一言いってやろう。そう思いながら降りたが両親の姿が見かけられない。おかしいと思い見渡してみるとテーブルの上のメモを見つけた。
"お父さんとお母さん出掛けてくるわね、16時頃には帰ってくるからよろしくね"
「あぁ、そうだ、今日朝早くから仕事あるんだった」
昨日の夜に両親から言われ何重にもアラームをセットしたことを今思い出す。
「あぁ、もう……いってきます!」
自分が全面的に悪いことを知った天音は滅多に跳ねることがない髪の毛を跳ねさせながら全力疾走で自分の通っている夜桜高校へ向かった。
8時29分
「ゼェッ……ゼェェッ……まにあった……ゼェッ……」
机に伏せ両手をブランと下げている天音がそこにはいた。
端から見ると自分の机にキッスしてるように見える。
「今日ずいぶんとギリギリにきたね? あと、おはよ」
酸素を必死に取り入れてる天音が声に反応し顔をあげるとすぐ目の前に幼馴染の顔があった。
名前は寺崎 刹那。セミロングの黒髪で前髪を右から左に流している。剣道を小さい頃からやっているからか出るとこは出て引っ込むとこは引っ込んでいる。滅茶苦茶ナイスボディーの美少女。小学一年からの付き合いだ。
そんな美少女の顔が想像以上に近く少し心拍数が上がる。
「顔近いよ」
真顔でそう言いながら顔面を鷲掴みにし遠ざける。
「照れてる、かあいい」
「そうかMか」
刹那は嫌がるようすもなくニコニコしている。このこはドMなのかと本気でおもうあまねであった。
とにかく顔が離れたので手を放しギリギリだった理由を説明することにした。
朝起きたことを洗いざらい全部話す。
「っとこんなことがあったんだよ。疲れた」
全部話し終わるとまた机とキッスをした。天音の体力は底を尽きたみたいだ。そんな弱った天音の頭をなぜか刹那は撫ではじめた。
止めさせようと思ったが気持ち良かったのでされるがままに身をゆだねた。
「お疲れ様。今度私が起こしに行ってあげようか」
少しウキウキ気味のトーンで聞いてきた。
「いやいいよ、刹那剣道の朝練で忙しいでしょ。悪いよ」
天音が通っている夜桜高校の運動部は全体的にレベルが高い。剣道部も全国大会常連校だ。
そんな剣道部に所属し、なおかつ2年生ながらもその強さと人柄で部長を任されている刹那は毎日朝練を欠かさない。
朝忙しい刹那に自分を起こすためだけにその貴重な時間を割かせるのは申し訳ないと思い机にキッスしながら丁寧に断ると刹那が手を止めて拗ねたように言った。
「少しぐらい頼ってくれたっていいのに。昔から変わらないんだから。って時間だから戻るね」
そう言って自分の席へと戻っていった。
「朝から見せつけてくるねぇ」
「うらやましいぜ」
刹那が去ったのを見計らってまわりが茶化しにかかる。
「僕と刹那はそんなんじゃないよ」
そう一言いうと体力を回復するために眠りについた。
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