特典と整理
ーーー特典を手に入れました
目が覚めると日がだいぶ傾いていた。どこかに転位させられることも頭では考えていたが、それは杞憂に終わったようだ。相変わらず優しい風が草木を揺らしている。
「んじゃ、情報の整理とこれからの行動計画を建てるか。」
プリントの束を手に取ってパラパラとページをめくる。
この世界は4つの国と魔界とで構成されているらしい。神聖国フェリシトリオ・古代国ルイーネシア・情熱大国フランフェルド・商業国シュトラントスの4つと魔帝国アップグラント、これらがこの世界を構成している国だそうだ。
現在は魔帝国vsその他の国々で戦争をしているそうだが、如何せん、魔帝国という同じ敵がいるからといって仲間意識があるわけではないらしい。互いにこの戦争期間中の不可侵条約は締結しているそうだが。仮にでも魔帝国が滅びてしまえば、この4カ国で侵略戦争を起こすのかと思うと単に魔帝国という敵を倒すというのもどうかという気になってくる。
また、異世界人(つまりこの世界の住人)に対して害を及ぼす魔物というものが存在し、それの発生理由は魔界が根本的的な原因を握っているらしい、が詳しいことは分からない。あと、こいつらの素材は武器や防具になるらしい。
ここら辺の情報はあとは聞き込みで集めていくしかないな。
次に、この世界に住む人々のことだ。
地上4カ国に住む人々は地球人とほぼ同じと考えていいらしい。その中で、魔法適性を持つ人がおよそ1000人に1人、一万人に10人ほどで、その中でも戦闘に通用する実力を持つものは1割程度だそうだ。各国の人口は5000万前後というからそれなりにはいるのだろう。
また、この世界は魔法があるせいでそこまで科学が進歩してないらしい。ただ、魔道具というものがあるから生活水準はそこまで低くないそうだ。これは嬉しい情報だな。
魔帝国の情報はほとんどなかった。ただ、4カ国と敵対するだけの国力、軍事規模があるのだろう。全く穏やかじゃない。
まあ、これらから考えるに、ただ修行して最強魔法とか覚えて魔帝国を潰すだけでは功績をにはならないのだろう。下手したら世界を混乱に陥れた世界規模の極悪人として名を馳せてしまうかもしれない。これだけは避けなければ。
そういえば、自分の特典はなんだったのかと確認してなかったのを思い出す。
「えーと、どうやって確認すれば良いん…うぉっ!!なんだこりゃ!?」
唐突に目の前に『技能確認画面』といもうのがでてくる。急いでプリントからその項目がないかを確認して……あった!
「あぁ、これは魔法適性がある人はみんな見れるやつなのか。便利なものがあったもんだ。てかレベルの欄もあるし、ゲームの世界かよ…」
続いてその技能確認画面で、自身の特典とパラメーターを確認する。
[名前]:三島和成
[レベル]:27
[生命力]:1300
[攻撃]:700
[防御]:350
[敏捷]:400
[知能]:27
[幸運]:71
[魔法]:890
[魔法属性]:未解放
[スキル]:異世界言語能力
[ユニークスキル]:高みへ到達しうる器
「へー、なんか能力を中の上にするって言ってたけど、なかなかのものだな。というか魔法は高いな、これは期待しても良いのか?あと、属性未解放ってどうやって解放するんだ?まぁ使えば分かるか。」
「でだ、このユニークスキルってのがたぶん特典のことだろう。“高みへ到達しうる器”か、なんかこっぱずかしい名前だけど、どういう能力なんだ?どうにかして見れんのか…」
“スキル『鑑定』を得ました”
「おおぅ!?なんかスキルを得たが…これで見れんのか。えっと、なになに…………………ほう、なかなか使えるじゃねぇか」
“『鑑定』を行使。
ユニークスキル:『高みへ到達しうる器』の能力を表示。
レベルを上げるのに必要な経験値を10%カット。
体力が15%を下回った状態で討伐目標を討伐した場合取得経験値の増加。
討伐目標の傾向に合わせてパラメーターの変動”
「ただなぁ、なにも考えずに魔帝国を潰すのは駄目だから、生活水準の大幅向上が狙える魔道具でも創って功績を得ようかとも思ったけども、この知能数じゃなぁ…確かにもともと頭は良くなかったけどさぁ」
さて、困った。
とりあえず、あれだ。第一異世界人を見つけにいこう。体当たり取材、敢行だ。
ーーーーーーそういえば、俺の居るここってどの国なんだろうか。
1/28 魔物に関して追記
生命→生命力に変更
主人公のパラメーターを調整
読みにくかったので編集しました。内容は変わっていません。




