最終話 バグと終わらぬ事件
STG・・・世界調整グループの略称、パプル達が入っている。
どの世界でもいつものような1日が来るわけでもなく……色んな事が起きている。
同じ日なんてない………。
……。
…………。
………………。
「パプル、こんな世界作ったんだけど……どう?」
「え?亜津紗が世界を作ったの!?」
パプルは驚いた顔をする。
「え、うん……そうだけど……ダメだった?」
「ううん……ダメじゃないよ。
亜津紗が世界を作ったことに驚いちゃっただけ」
……。
…………。
……………。
「いいんじゃない?ファンタジーな世界だよね。
主人公も可愛い女の子だし、仲間もちょっと特徴ありすぎだけど……いいと思う」
「ホント?」
「うん……ホントだよ。
なぁ〜んだ……亜津紗って世界も簡単に作れちゃうんだね。
普通、世界を作ろうと思ったら…1年以上……かかるのに……」
「もしかしたらバグだらけかも知れないので……一応確認として……入ってもいいですか?」
「いいけど……一人で大丈夫?」
「うーんそれは〜」
「なら私が着いていきますよ」
!?
二人が振り返るとそこには水口さんが立っていた。
「水口……ここは…私と亜津紗の部屋よ?
関係者以外立ち入りは禁止よ?」
「わかっていますよ……ここに用事があったので……。
それでどうします……有川亜津紗さん」
「……」
「亜津紗無理はダメ、一人で行っていいよ」
「大丈夫です……もう……敵では無いので」
「そう……それなら良かった…貴方とは少し話をしてみたかったから」
「それで用事って?」
パプルが聞く。
「私の管理している世界の一つに、バグエリアが発生しまして……それが少々厄介な感じで」
「バグね、どうなっているの?」
「そのエリアに入ると……突然、何者かの猛攻を食らうと報告もあり……だから、その辺のエリアをシャットアウトしているんです」
「それは中々厄介みたいね……もしかしたら何者かがまた悪いデータを入れ込んだ可能性もあるわね」
「しかし、あの世界管理室エリアは私達、STG関係者以外誰一人として入れないはず、それに入った瞬間レーザー光線で焼き殺されますからね…………あり得るのでしょうか……」
「……そうね、内部に居る可能性があるわ。
もしかしたら……私達、STGの中にね……」
「あり得ません!!私達はこれまで沢山の苦労を皆で超えてきたじゃないですか!
私は信じれません」
「……そう…水口はそう思っているのね。
私も本当の気持ちは貴方達の中にいて欲しくないわ……だけど、事が起きた以上……調査しなくてはならないの……例え……苦労を乗り越えた仲間たちだとしてもね」
「……ですが……」
「水口が嫌なら私が一人で調査するわ、その代わり…有川亜津紗の事……頼める?」
「私が有川を?」
「そう……嫌なら………う〜ん困ったわね……誰かに言うしかないかしら」
「わ、分かりました!私が有川亜津紗の事を見ておきます」
「そう、それなら良かったわ。
亜津紗も彼女の言う事ちゃんと聞いてね」
「分かったよ、パプル」
そうしてパプルは部屋を出ていった。
……。
……。
沈黙が流れ……
先に口を開いたのは水口だった。
「有川……貴方の事……パプルから聞いた。
そんな過去があるなんて知らなかった」
「…別に構わないわ……上が悪かったわけだし」
「それとパプルとはそう言う関係だったのね。
これからはあまり貴方達に介入はしないから、そこは心配しないでね」
「分かった……」
「……」
「……」
「ねぇ、貴方は誰が犯人だと思う?」
「私?……うーん……誰も犯人とは思いたくないけど……私達のグループのメンバーはかなり多いから、よく分かんないだよね。
メインの人達ではないと思うし」
「メインって、あの剣とか言う人とか、アフロヘアの奴とか?」
「あ~そうそう、てか…彼らはそんな事しなさそうな人だし、もしもしたとしても直ぐにバレるからね。
顔に出やすいし」
「ふふ、確かにね……貴方を見てると」
「うん?」
「正義感が強くて……相手の強さも分からずそれでも突っ込む……流石だと思うわ」
「まぁ、私達は入った世界で殺されたとしたもこの世界に戻されるから問題ないんだよね……」
「そうなの!?」
「うん……その装置……知りたい?」
「私も使えるの?」
「当たり前でしょ?私達……もう仲間なんだから」
……。
その言葉に亜津紗は心が揺れ動いた。
それはパプルと同じように私を仲間と思ってくれる人に出会えたのだから。
「緊急……緊急!」
!?
突然、館内に響く、騒がしいサイレン。
「何者かが潜入しました!!!潜入!潜入!!」
(潜入!?)
(一体何!?)
「有川さん、私から離れないで!!」
「え、ええ」
2人は部屋を出て、緊急時に集合する場所……中央エリアにたどり着き。
……。
…………え……。
そして……言葉を失った。
そこには、中央で血まみれで腹に剣が突き刺されていた状態で……死んでいる……パプルが居たのだ。
「ぱ、パプル……う、嘘よね……」
水口さんはおぼつかない状態で…ゆっくりとパプルに近づく。
亜津紗は口を手で覆い唖然としているだけだった。
「……呼吸が……無い……パプル……パプル……」
「そ、そんな」
「うわああああ!!!!!!!!!!」
水口さんはそこで泣き崩れた……。
「どうした!!!……!?なんだこれは!!!」
他の職員たちもたどり着き、目の前の状況に唖然としている。
「ちょっと!どいてー」
職員をどかしながら進む一人の女。
「……パプル……」
「ま、マリー……パプルが……パプルが……」
「そんな……侵入者は!誰か侵入者を見てないのか!?」
マリーが言う。
「いや、俺達もサイレンの音を聞いてここに来たんだ。
出会ってないぞ?」
一人の職員が言う。
「パプルはなぜここで……何か……何か……」
マリーは辺りを見渡す。
(うん?パプルの指差す方が気になる…………!?あれは……)
マリーは椅子の下に落ちているメモを拾い上げる。
!
「これ……」
マリーは有川と水口にメモを見せた。
メモには社……と書かれていた…。
「社?何かの暗号とかですかね?」
「もしかしたら……犯人のヒントかも」
「社……」
有川亜津紗は少し考えた。
(社がつく……言葉…………そう言えばパプルが社長って言ってたような……社長って確か私が殺しちゃった人達……私をクビにした……あの人)
「社長……」
!?
「亜津紗、今、なんて言った?」
「社長って言いました」
「社長…………そう言えばパプルがここに来る前別の仕事をしていた時、社長がクソ野郎って言ってたような……」
「まさか!その社長がパプルを?」
「それはあり得ません……なぜなら、私がその社長や社員を殺しましたから」
!?
「それは……そう……なのね、ならなぜパプルは社と……書いたのかしら」
「もしも社長が生きていたのなら、なぜ……今になって来たのか分かりません」
「確かに……」
「でも、社長はパプルさんの事をよくこき使っていたみたいです……」
「なら、その社長が犯人の可能性が高いわね。
水口、私が調べるから、エリアの封鎖を!」
「分かった!!」
そうしてまた新たな……事件が幕を開けたのでした……。
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遥斗達の世界……
遥斗宅
「平和だな〜」
「そうだね……」
プルルル。
電話がなり遥斗が電話に出る。
「もしもし、新田です」
「遥斗か?!ヤバいぞ…今回は!」
「どうしたの!洋介!」
「沙織!逃げるぞ!お前も逃げろ!!じゃない……と、ザー……ピピピ……」
!
「何があったんだ!?」
「遥斗……どうしたの?」
「洋介に何かあったみたいだ!」
「………!?遥斗!あれを!!」
亜香里が窓を指差す。
僕はおもむろに窓を開け、見つめる先に会ったのは……。
「な、なんだ……あれは!」
それは真っ黒のバケモノだった。
……………。
……………。
………………。
コメントと評価お願いします。
さて……この先、物語はどう動くのか……。
それはまた新たなお話で。




