第二十六話 【大罪】の獲得理由
いやぁ、みんなごめんね?
ちょっとやる気が漲らなかったよ。
「で?戻したのはいいが、ゲームの中だけだ。それ以外では先程までの性格で行かせてもらう。異論は認めない」
これは絶対条件。
そうでもしなければ絶対に面倒なことになる。
それだけは避けたい。
既に手遅れ?
知るか
「ちぇっ!別に良いじゃねぇか」
「う〜ん、これでも譲歩はされたみたいだし、仕方無いかぁ」
「そもそもの話、お前らが後始末までしてくれるのなら別にいいのだがな」
と言うといつも決まってこいつらは目を逸らす。
「あ〜、じゃあゲームの中だけでいいや。基本こっち来るだろ?」
「やることがないからな」
「私も」
「……これだから天才は」
恨めしい視線を送ってくるが無視する。
クロスがやらかし、俺が流し、ルナは笑う
昔によく見た光景だ。
あぁ、本当に懐かしいな。
ルナもそう思ったのか、小さく微笑む
そういえば、
「……今まで言い忘れて、というか、別に教えなくてもどうでも良かったんだが、俺の触られるとすぐに起きるがそれ以外では寝続ける体質があるだろう?あれのことだが、
あれは俺(本来の人格)が眠っていたことが原因だからな。俺が起きている間……入れ替わって居ないときの場合はその体質が無くなるぞ。
だから【怠惰】を取れたのは都合が良かったな。偶然とは様々だ。」
ふと思い出し、そう呟くと、
ルナが乗ってきた
「この際だからいうけど、【嫉妬】の獲得理由は多分、私が昔の私に嫉妬していたからかな」
予想外の言葉が帰ってきた。
ルナは話を続ける
「あの頃の私……カゲロウが新たに人格を創るまでの私は本当に充実してた。それこそ、今の今まで嫉妬し続けたくらいに」
「……」
「だから、こうしてゲームの中だけでも戻って来てくれてかなり嬉しいんだよ?」
「……ルナ」
……流石に面と向かって言われるのは俺でも照れるな。
対抗するようにクロスも
「それを言うなら俺もだぜ。カゲロウが変わる原因となった周囲の奴らが憎くて仕方がなかった。料理の練習の為の包丁を持った瞬間に殺したくなったくらいに」
「……だから俺のところに来たのか」
そう。クロスは昔、包丁を持って俺の家にやってきた。
その時理由なんて知らなかったが、狂気的な笑みを浮かべていたから、恐らく遊びなのだろうと、普段の倍くらいで反撃したところだ。
そうか……遊びではなかったのか
ならもう少し躾けておくべきだったか?
いや、理由によっては許してやってもいい
「あぁ、何の備えもしてないのに殺人で捕まりたくはないからな。お前なら止められると思ってな。まぁ、まさか片手間で逆に殺されそうになるとは思ってなかったんだが」
「何してんの……」
ルナが呆れるが、俺も同感だ。
捕まりたくないからって、友人に止めて貰いに行くか普通?
まぁ、クロスらしいな
有罪判決。ギルティ
なんてな?
まとめるか
「……何にせよ、大罪には向き不向きがあるに違いない。それでいえば俺は【傲慢】と【怠惰】に選ばれたことになるな」
「じゃあ、私は【嫉妬】、クロスは【憤怒】に選ばれたってこと?」
「そういうことになる」
「だとしたら、【強欲】【暴食】【色欲】もあるかもな」
これが7つの大罪なら……な
嫉妬があるからには八つの枢要罪でないと思うが……稀に【虚飾】と【憂鬱】を入れるゲームがあるからな……
「クランを創るならこの大罪系の三人も入れるの?」
それはどうだろうな
「いや、入れるにしても、後一人を入れた、俺等四人だけで作ろうか。人数が多くても面倒だ」
「いいねぇ……少数精鋭の最強クラン!いい響きだぜ!」
「そっか。なら、確かカゲロウにこのゲームをくれた私の友達がβ版で生産職だったはず。丁度いいから誘ってみるよ」
タイミングがいいな。
それにしても、
「…俺等全員カルマ値マイナスだが、誘って大丈夫なのか?」
「ん〜、大丈夫。多分」
ルナが曖昧な表情で頷く。
本当に大丈夫なんだろうな……?
ゲームでイライラするのはあまり良くない。
なら小説を書いてストレスを発散させようという魂胆です。
ストーリー改変はしていないから問題ないはずさ




