第十五話 事情を説明するぜ
新編小説として使えそうなネタが湧いてきたな……
まぁ……いいや
もしかしたら短編として出すかも。
……スムーズにかつ円滑に話を進めるため、一度言いたいことはすべて捨てて、話に関係有りそうな話題を振っていくことにする。
「悪魔?事情って?」
「あん?悪魔知らないとかお前、歴書(天魔大戦)を読んでねぇのか?」
聞いたこともない本…いや、歴史?を読んでいるかと言われても、そんなものは全く知らない。
なにせ、街にすらあまり居ない者で……
はぁ、知っているとか強がらずにさっさと答えるか
「え、何それ?」
「風来人で言うところの2つ目の街、クロニシンの図書館にあるはずなんだか……あぁ、それも含めてのイレギュラーの自体だったつーことか」
勝手に納得しないで欲しいんだけどなぁ
まぁいっか
2つ目の街について思わぬ場所で知ったな。
クロニシン……何故か何処となく……なんとも言えないような感覚がするな
う〜ん?この感覚は一体……
にしても悪魔が事情を語るって……なんか面白いな。騙るの方じゃないといいんだけど
「悪魔はまぁ、あれだ、身も蓋もない話をすれば単なる種族の一つだ。ま、爵位がある上位悪魔は別だがな。詳しいことは本でも読め」
「へぇ?」
一般悪魔と爵位もちじゃ、何かが違うのか
出来ればそれも知っときたいけど……
ま、聞けそうに無いね
自分で調べろってことなんでしょ。
面倒だし、別に知らなくてもいいや
「と、そんな話をしに来たんじゃなかった。あ〜とな、まぁ何ていうか……喜べ!お前はウチのオウサマに気に入られたぞ!オウサマの配下の中で六番目くらいに強い俺様が保証してやる」
「えぇ……あったこともない悪魔に気に入られてもねぇ……」
六番目……凄いのかな。いや、王様っていうくらいだし、配下はたくさん居るか。
じゃ、六番目は凄い方だね
でも、六番目に強いはずなのに何で子爵?
公爵まではいかなくても、侯爵、伯爵までになってもいいと思うんだけど
……また話がズレた
話を聞いて情報を少しでも集めるとしようか
「まぁ、そう言うなって。というより、元々はお前が仕出かしたことなんだぞ?」
「え?」
自業自得ってこと?いや、そんなバカな……
僕のような品行方正で清廉潔白を地で行くまさに圧倒的善の化身が生きて呼吸しているような素晴らしい存在が重大なやらかしをするわけがないじゃないか
「お前が、あの憎っくき神の行う予定だった『いべんと』と言うやつを壊したからな。まぁ、どうにかしてその『いべんと』と言うやつを失敗にさせてやりたかった俺様達悪魔勢は歓喜したんだが」
『いべんと』?あ、『イベント』か、
僕が壊したイベントって何かあったっけ?
そもそも、このゲームまだ、開始してからそんなに時間が経過してないし、目立つようなイベントなんてなかったような?
僕が?を出しているのがわかったのかラデスは解答を告げる
「オウサマが言うには、そのイベントは最初のボスを3体全て倒したところで開始するらしい。で、その最後に裏ボス?が登場してレイドバトルになってイベントを終わるという筋書きだったらしいな」
えっと、ということは、ボクがイベントを開始する前に裏ボスを倒してしまったせいで、イベントの大トリが無くなったと。
そりゃあイベントを壊したって言われるよね
って、あれ?
「なんで、そんなこと知ってんの?」
「本来なら、イベントに関与するはずのない俺様達悪魔勢がそれを知ることは出来なかったんだが……
オウサマが裏ボスをせめてもの嫌がらせとして裏ボスを強くしてたんだよ。ほら、序列上俺様は上の立場だったからな。オウサマを経由して知ったってところだ。じゃなかったから多分、何も知らなかったと思うぜ?外界への干渉はオウサマしかできねぇからよ」
「へー」
オウサマだからそんな力があるのか、そんな力があるからオウサマなのかが個人的に気になるね
とと、そうじゃなくて裏ボスについての話か。
あれ、もとがわからないけど……
裏ボスにしては……あまり強くなかったような?
「そんなに強かったっけ?」
「挑戦する人数に応じて強くなるといってたな。
あと、相手のステータスに応じて強くなるらしい。
魔法が強いなら魔防と物理に特化、物理が強いなら防御と遠距離に特化するらしい。万能なら、それを捻じ伏せる一点特化に。それがコンセプトと言っていたな。ようするに、『器用な脳筋』ってことだ」
だから『森の賢者』なのか。てっきり、ゴリラだからとか言う単純な思惑なのかと……
いやぁ、性悪なコンセプトだね
流石悪魔王。
とことん他者の弱みにつけ込んでくる
職業じゃなくてステータス判定なのが酷い
「それなら尚更苦戦する気が……て、そっか。元のステータスが魔法特化だったせいで、物理に弱くなってたのか。そもそもステータスを入れ替えられる存在がイレギュラーだったのかな?だとすれば、裏ボスの割には弱いことにも納得行く」
相性的に有利に立っていたようだ
「あ〜〜、ようわからんが、そうらしいな。中途半端な知能だからこんな始末になってしまったんだろうな。まぁ、何はともあれお前は神の計画を無意識とはいえ、打ち砕いた。それを称え、お前にはオウサマからこんな報酬を貰っている」
そう言うと靄は何かを投げ渡した
……靄が投げるってのも変な話だけど
靄から投げ渡されたものを手に入れたスキルの【鑑定】をしてみる
悪徳のリストバンド
分類 アクセサリー ユニーク
INT + 100
MIND + 75
カルマ値 -999
セットスキル
【悪徳の誓約】【高貴ナル者】
概要
悪魔王サタナエルが、気に入らない神々の計画を阻止した褒美として、自身の宝物庫から適当に趣味のダーツで選んだ装飾品。かつて無間地獄や奈落に封印された者たちから造られた【悪徳】シリーズの一つ。
他の【悪徳】と違ってこれは【傲慢】保有者にしか使えないが、効果は絶大。
カルマ値がとてつもなく下がるのが【悪徳】の特徴。
【悪徳の誓約】
カルマ値がプラスにならない代わりに、カルマ値がプラスの生物に与えるダメージが1.5倍になる。大罪系スキルの効果が1.5倍になる
【悪徳】シリーズの共通効果。
【高貴ナル者】
一対5以上のとき、全ステータスが2倍になる。
相手よりも自分のレベルが高い場合、全ステータスが2倍になる。
【傲慢】の効果が常時2倍になる
「強っ!」
「俺様もつぇーとは思うんだが、オウサマもひでぇよな?使えねぇもんを渡すなんて」
「ん?僕は【傲慢】もってるから使えるよ?」
というと、ラデスは目を丸くする
……比喩的表現だから!慣用句だから!
実際に目を丸くしているかどうかは分からないから!
「は?あのほぼ獲得させる気ねぇやつをか?断トツで獲得出来ないことで有名なアレをか?」
そんなヤバいの?
さぁ!いよいよ歯車が暴走してまいりました!
次回は皆さんお楽しみ、傲慢のその能力をご紹介いたします。(ついでにあのときの戦果も)
そしてそして、ブックマーク登録して下さった皆様に、ほんの少しの感謝を捧げます
また次回ではお会いいたしましょう。では




