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五一 色々の鳥 1/3
山には様々な鳥が住みますが、最も寂しいのはオット鳥(詳細不明)です。
オット鳥は夏の夜中に鳴きます。
浜の大槌(遠野の町から東北東の方向にある港又は地名です)から駄賃のお付きの者などが峠を越えてくると、遥か谷底からその声を聞くと言います。
昔ある長者の娘がいました。
その娘はある長者の男の子と親しくなり、山に行って遊びに行くと、男は見えなくなってしまいました。
夕暮れになり夜になるまで探し歩きましたが、男は見つからず、(悲しみから)ついにこの鳥になってしまいました。
オット鳥のオットーン、オットーン、という鳴き声は夫の事です。
最後の方がかすれて哀れな鳴き声と言います。




