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四二 狼《おいぬ》 7/7

 六角牛山の麓に、オバヤもしくは板小屋と言われる所があります。そこは広い萱山かややま(萱とはイネ科のススキなどの総称で、屋根や飼料肥料に使わます)です。


 ある年の秋に、飯豊いいで(土淵、遠野の町から東の方角、山口の南にあります)の人達が萱を苅る時に、岩穴の中から狼の子供を三匹見つけ、そのうち二匹を殺して一匹を持ち帰ると、その日から狼が飯豊の人達の馬を襲うことが止みませんでした。他の村の人馬には害をなしませんでした。

 飯豊の人達は相談して狼狩りを行いました。

 その中には相撲を取り普段から力自慢をしている者もいました。


 さて野に出てみると、雄の狼は遠くにいて来ませんでした。

 雌の狼が鉄という男に飛びかかると、彼はワッポロ(上羽織)脱いで腕に巻き、ただちにその狼の中につきこむと、狼はこれを噛みました。

 なお強くつきいれながら人を呼びましたが、誰も誰も恐ろしくて近寄りませんでした。

 その間に鉄さんの腕は狼の腹まで入り、狼は苦し紛れに鉄さんの腕の骨を噛み砕きました。

 狼はその場で死にましたが、鉄さんも担がれて帰り程なくして死にました。

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