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一七 ザシキワラシ 1/2
旧家にはザシキワラシという神様の住まれる家が少なからずあります。この神様はたいてい12,13歳の童子(女の子とは限りません)で、おりおり人に姿を見せることがあります。
飯豊(土淵、遠野の町の東北東に接します)の今淵勘十郎という人の家では、最近(明治)高等女学校に通う娘が休暇で帰ってきましたが、ある日廊下でザシキワラシに出会い大いに驚きました。ザシキワラシは男の子の姿をしていました。
同じ土淵の山口(飯豊の北)にある佐々木さんの家では、(おそらく主人の)母が一人で縫い物をしていたとき、隣の部屋にてガサガサという音がしました。この部屋は家の主人の部屋で、その時は東京に行き不在だったので、不思議に思って板戸を開いて中を見ると誰の姿もありませんでした。しばらく座っていればやがてしきりに鼻を鳴らす音が聞こえました。さてはザシキワラシだなと思いました。この家にもザシキワラシが住んでいるという事は、今まで分かりませんでした。
この神様の宿られた家は裕福になるとのことです。
ザシキワラシは座敷童衆(子)と書き、『石神問答』(柳田國男先生の著書です)にも記事があります。
みんな大好き座敷わらしでーすよ




