↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
くさなぎときつねの思い出ごはん。  作者: ちはやれいめい
きつねの章《しょう》
PR
8/30

8 雪路《ゆきじ》が食《た》べたのはなんの肉《にく》?

 店《みせ》に帰《かえ》ると、父《とう》さんはキッチンで仕込《しこ》み中《ちゅう》だった。

 母《かあ》さんが、ラップでぐるぐるまきにされたものを持《も》ってきた。



「おはようマコト。見《み》てこれ。昨日《きのう》友《とも》だちに電話《でんわ》したら、キジ肉《にく》を持《も》ってきてくれたの」

「キジって、桃太郎《ももたろう》のおともの?」

「そうそう!」

「へぇー。早《はや》く開《あ》けてよ母《かあ》さん!」

「もー。そうせかさないの!」


 母《かあ》さんは、一枚《いちまい》ずつていねいにラップをはがしていく。


 出《で》てきたお肉《にく》は、スーパーで売《う》っているニワトリの肉《にく》ににている。

 赤《あか》みのつよいピンク色《いろ》。かたちもほとんどニワトリの肉《にく》とかわりない。


「……これがキジ? なんか、そうぞうとちがう」

「はっはっはっ。そりゃあ、ニワトリもキジもトリにはちがいないからな。もしかしてマコトはマンガにでてくるようなキバツな肉《にく》を期待《きたい》してたか?」


 父《とう》さんがからかってくる。


「そ、そんなことないよ。雪路《ゆきじ》、待っててね。すぐにカレー作《つく》るから」

「おお、わしのカレー!」


 雪路《ゆきじ》はとびはねて、シッポをぶんぶんふりまわす。なんだかご近所《きんじょ》のワンコみたい。


 昨日《きのう》と同《おな》じベースを作《つく》ってしたごしらえしたキジ肉《にく》をいためてにこんで、キジカレーの完成!


「さあ、できたよ雪路《ゆきじ》! こんどこそ、思《おも》い出《で》のカレーでしょ!」

「まちかねたぞ!」


 トンとお皿《さら》をおくと、雪路《ゆきじ》はガツガツ食《た》べはじめる。

 こめつぶひとつのこさず食《た》べきってからひとこと。


「うーむ。ちがう。これでもない」


「ぇええええ! キジでもないの!?」



 キジもハズレ。

 ニワトリに味《あじ》がにてるって言《い》ったからキジを用意《ようい》したのに。

 いったいぜんたい、雪路《ゆきじ》はなんのカレーを食《た》べたの??



「うーん。ネットでわかることにも限度《げんど》があるよなぁ……………。あ! 私《わたし》、市立図書館《しりつとしょかん》に行ってみる! ネットにのらないようなことものってるかもしれないし」

「それがいいわね。わたしたちは店《みせ》をひらかといけないから、マコト行《い》ってきなさい」

「わかったわ!」


 わからないまんまだとこっちもモヤモヤするし、こうなったら何《なに》がなんでも、なぞのカレーの正体《しょうたい》をつきとめてやるわ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。