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くさなぎときつねの思い出ごはん。  作者: ちはやれいめい
ねこまたの章《しょう》
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14/30

13 白《しろ》くて冷《つめ》たくて甘《あま》いもの➀

「ありがとうございましたー! またおこしください!」

「あいよ、また来《く》るねーマコトちゃん」


 昼《ひる》のさいごのお客《きゃく》さんが店《みせ》を出《で》た。

 私《わたし》はあいた食器《しょっき》をながし台《だい》にはこぶ。


 エプロンを外《はず》して、母《かあ》さんに声《こえ》をかけた。


「ちょっと、図書館《としょかん》行《い》ってくるね!」


 母《かあ》さんは洗《あら》いおえたさらをふきながら笑《わら》った。


「小町《こまち》の食《た》べたいものをさがしに行《い》くのね」


「うん。あそこなら本《ほん》がたくさんあるし」


「じゃあ、かえりに指定《してい》ゴミぶくろ買《か》ってきて。ぎょうむ用《よう》生《なま》ゴミの大《だい》サイズね。はい、お金《かね》。領収書(りょうしゅうしょ)もらってね」

「はーい」


 リュックをせおって店《みせ》を出《で》ると、雪路《ゆきじ》と小町《こまち》が二《に》かいからおりてきた。


「マコト、出《で》かけるのか」

「うん。そう。図書館《としょかん》にスイーツの本《ほん》もあるから」

「す、すうぃーつ……? とはなんだ? マコトはわがはいにはよくわからぬ言葉《ことば》を使《つか》うのだな」


 小町《こまち》もよこもじダメなのか。

 日本語《にほんご》でなんて言《い》うんだっけ。えーと。


「おかしの本《ほん》を読《よ》めば、小町《こまち》の食《た》べたいものものっているかなって」

「うむうむ。さようか。まかせると言《い》ったのはわがはいだ。きたいしておるぞ」  

「……小町《こまち》はほんっとーに、トノサマみたいだよね………。まあいいや。おるすばんしててね」

「あいわかった」

 


 


 図書館《としょかん》はやっぱりとてもしずかで、学生《がくせい》さんがいっぱい。



 レシピ本《ぼん》を何冊《なんさつ》かえらんで、空《あ》いた席《せき》にすわって広《ひろ》げる。



 あんにんどうふ。

 アイスクリーム。

 しらたまだんご。

 ミルクプリン。

 ホワイトチョコのムース。

 ババロア。


 思《おも》ったよりたくさん当《あ》てはまるなぁ……。


 それに、だいたいどこでも買《か》えるものだ。


 あれ?

 ────小町《こまち》はいつその甘《あま》いものを食《た》べたのかな?


 それが分《わ》かれば、こうほをしぼれそう。


 カエルカレーも、明治時代《めいじじだい》だってわかったからしぼりこめたんだもの。


 よさそうな本《ほん》をなんさつか借《か》りて、図書館《としょかん》を出《で》た。


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