第四章 29話 小屋の片隅
※18歳未満の方については、一部卑猥な表現を含みますので申し訳ございませんが本話の通読はお控えください。
そして今、クールジャックはタスキーインカムから衛星を中継して、アバターをモモタウロスの居る小屋の片隅に投影した。
彼と交渉するタイミングを、その部屋の片隅から様子見しつつ図っていた。
空中に浮かんでいるアバター越しに見ている彼の背中。
「ファーストコンタクト次第だが、話を早く詰めて行きたい。
先ずは出方を見よう。
何て、悠長に考えている時間は無い!
ボクらに後は無い!」
アーキのいつになく緊張した言葉が頭をよぎり、緊張が移り心音が高鳴った。
が、果たしてこの相手は交渉出来る相手なのか?
背後からの彼の今を見て不安でしかない。
そんな交渉相手の彼は今正にアバターの目の前で、交尾中である。
柵に手をかけて大男に向かい尻を突き出している3人目の娘は、微妙に白目を剥き、小刻みに痙攣して失禁をしているみたいだが、そんな娘なんかに構わず腰を前後に動かし交尾を行う大男。
熊の様な、屈強で獣の匂いをまとっている躯体と、背中から胸までびっしりと無数に入った髑髏の刺青。
鋭く光る眼光は、よく見ると青い瞳孔が両目とも二つあり、その瞳孔同士が重なり何だかスペード形に見える何とも不気味な瞳。
雲にかかっていた夜空の月。
雲が晴れて月光が裸の2人を柵越しに照らす。
激しさを増していた動きがゆっくりとなり止まった。
クールジャックは、交尾が終わるのを見届けて刺激しない様に声を掛けたつもりだった。
「貴方がモモタウロス?」
背後からの声に不覚をとったと素早く娘の股間から隆起しきった男性器を抜いて振り返った。
まだまだ萎える気配が無い反り返りヘソに当たる大男の男性器。
「何だ?てめぇは?」
ヨロシクやっていたのに邪魔されたモモタウロスと、ハロウィンの魔女コスプレをして空中に浮かんでいるクールジャック。
両者の初コンタクト。
何故彼は今、今までに感じた事が無い恥の感情を抱いたのか?




