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プロローグ
渇く、渇く、渇く…
今までに感じたことのない、異常な喉の渇き。
水を飲んでも、飲んでも、おさまらない。
それどころか、渇きは酷くなる一方で、
身体はどんどん熱を帯びていく。
血はぐつぐつと煮え上がってくる。
私はどうなってしまうのだろうか。
ぼーっとしていく頭で必死に考える。
何を飲めば、この渇きは、この熱は、消えていくのだろうか。
いっそのこと、このまま意識を手放してしまえば、楽になれるのだろうか。
床に倒れ込み、瞼をとじてゆく、全てを遮ろうとした、その時。
どこか懐かしいような、あったかい、優しい匂いを感じた。
この匂い…
ああ…この匂いは、たしか、あの子の匂い…だったっけ…
そしてすぐ、私は意識を手放した。




