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胖姐看中国  作者: 胖姐
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第百二拾三話 語学上達のコツ

私が中国語でご飯を食べていくようになって、もう20年くらいになります。


カッコつけて『中国語でご飯を食べている』と言っていますが、教壇に立っているわけでもなく、同時通訳者として第一線で活躍しているわけでもありません。

あくまでも企業のなかで語学能力をちょっとだけ活かしてビジネスをしているだけです。


今回は私が中国語を身に付けた際の”コツ”をいくつか紹介したいと思います。

中国語に限らず、外国語を学ぶ際のヒントになれば幸いです。


①外国語で日記をつける

これは私の大学時代の先輩から勧められた勉強方法の一つです。

毎日たった3行で構わないので、その日にあった出来事を外国語で文章にしてみるということが肝心です。そして、ある程度の文章がたまった時点で(例えば一週間に一回)、その外国語を母国語とする人に、自分の書いた文章の間違いを修正して頂くとよいでしょう。(いわゆるネイティブチェック)。日記を他人に見せるということは恥ずかしいようですが、翻訳のよい訓練にもなるし、それにネイティブチェックをかける時に、日記の内容から会話の糸口が広がることもあります。


②おひとりさまで海外を旅行する ※ツアー参加を除く

ちょっと前ならば音声機能付きの電子辞書、今ならば高性能の翻訳アプリを入れたスマートフォンを持って、2泊3日程度の海外一人旅に出ましょう。

野宿になってしまうのはちょっと困りものなので、宿泊先の予約だけは事前にしておくとよいと思います。海外を一人で行動することで、強制的に外国語を使わざるをえない環境に自分を追い込むということが肝心です。どんなに人見知りでも、お腹が空いたら何かを買って食べたり飲んだりしなければならないし、宿泊先にたどり着けなければゆっくり眠ることも出来ません。自分の意思を他人に伝える、他人の話す内容を聞き取って理解するという外国語コミュニケーションの根幹を鍛える練習になります。

一人旅をすると、世の中には悪人も多いけれど、その分善人も多いんだなぁと実感出来ますよ。


③外国語のテレビCMを見る

テレビCMは、短い時間で視聴者に商品を強く印象付けなければならないので、使われている言葉が良くも悪くも非常に耳に残るものです。しかも一日の間に何回も同じ内容が流れます。語学の上達の上で、とても大事なのが『反復訓練』です。その意味で、テレビCMはうってつけだと思います。幼い子供がTVコマーシャルのフレーズをよく真似していますが、大人になってから外国語を学ぶ時には、恥ずかしがらずに子供のように短いフレーズを口に出して繰り返してみるのが大事です。

私が北京に留学していた時、日本人にとって中国語で発音がしにくい”R”と”L”の音が続く『日立』のCMは、とてもよい勉強になりました。♪ルィーリー、ルィーリー、ひ、た、ち♪とリズムよく企業名が連呼されるのが面白くて、何度も真似をしたものです。(中年オバサンになっても未だに忘れていないのがコワイ(;^ω^))


以上、いかがでしたでしょうか?

外国語を身に付けるためには色々な方法があると思いますが、何しろ使わなければ上達はしません。いくら立派な包丁を持っていても、台所にしまっているだけならば錆びてしまうのと同じです。日本に暮らしている限り外国語漬けという環境のほうが少ないかと思いますが、少しでも機会があったら使ってみる、くらいの軽い気持ちで取り組むことをお勧めします。

何か外国語を身に付けると、その外国語に発音や文法が近い言語を派生して身に付けていくことができます。私の大学時代の恩師が中国広東省に留学した時に、広東語から派生して、タイ語とベトナム語もある程度習得することが出来たそうです。

マルチリンガルの道は、意外とアナタの近くにあるのかも??

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