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116:開幕-4-
「続きまして、Ⅷ貴族が一つ、西の貴族オフカート様へお仕えする騎士『ワズ』だー!」
続いて入場する土の精霊ワズ。
「このⅧ騎士が一人、ワズは何と土の精霊なのだー! 今回の太陽の都の大規模増築にも力を貸してくれており、この地下空洞のスタジアム建設にも多大なる力を駆使してくれております。この可愛らしい小柄な姿からは全く想像できません! 」
中央に辿り着くとぺこり、と一礼して青組の方へと向かっていく。小柄な体格とその可愛らしい振る舞いにより会場からは男女関わらず皆、可愛い! 等の声に包まれた。
「最後に、Ⅷ貴族が一つ、北西の貴族レン様へとお仕えする騎士『マル』だー!」
続いて入場するマル。
「このⅧ騎士が一人、マルは……騎士なのだー!」
会場からおぉ、と声があがる。そして静まり返る会場の中心でマルはエプロンをとりだし、それをフワッとローブの上から着込む。
「……」
誰からもその行為に対しての突っ込みは無く会場の空気が冷やりとする、無言のままマルは青組へととぼとぼと歩いていくのだった。
やっとⅧ騎士の入場が終わりました。




