第五話(謎解きその3)
しばらく期間空いてしまってすみません。待っている間はもし宜しければ他の二作品もご覧になってくださいなm(_ _)m
『階段建設資料』
この学校にある階段はそれぞれ50段で作られている。2つ合わせて100段にすることで生徒が100%の力を発揮できるようにという想いを込めている。
「そんな願いが込められていたのか……。」
「なんかいい話だね。」
「あたしは別にどうでもいいけどな〜。」
さて、次の行動は……。
A.『数字の数え方』を見る
B.『工事ミスの報告』を見る
C.『老朽化について』を見る
D.階段へ戻る
E.図書室へ行く
やはり予想通りだ。他の資料も読める。
『階段建設資料』自体は大した事無さそうだな。2つ合わせて100段ってことくらいは覚えておくか。
次は『数字の数え方』だからAだな。
『数字の数え方』
人によって数字の数え方が違うことがある。
0.1.2と数える人、1.2.3と数える人の二種類が存在する。前者はかなり珍しい。
「俺は1.2.3だな。」
「あたしもりっくと同じかな〜。」
「私は0.1.2かも……。」
蒼は珍しい側なのか……と思ったがなんの役に立つんだこれ?
次の行動へ移ろう。
A.『工事ミスの報告』を見る
B.『老朽化について』を見る
C.階段へ戻る
D.図書室へ行く
数字の数え方ねぇ……。なにか引っかかる気もするけどとりあえずは気にしなくて良さそうかな。
取捨選択って言うくらいだしこれが要らない情報なのか?決めつけるのは早いけど候補にはしておこう。
順番に見ているし次もAだな。
『工事ミスの報告』
大変申し訳ございませんでした。工事ミスにより西階段が51段になってしまいました。ただ見た目は全く同じで、耐久面に関しても全く問題はありません。
「51段?どっちも50段だった気がするが……。」
「そうだよね。私もりくくんも50段だったよね。」
「りっくと一緒に数えたから間違いねーよな!」
どういうことだ?少し考えておこう。
次の行動は……。
A.『老朽化について』を見る
B.階段へ戻る
C.図書室へ行く
んー……。西階段が51段、、。数えた時にはどっちも50段。見た目は全く同じ……。
パーツが揃ってきてる気がするが俺の頭で解けるのか?
とりあえず最後まで見よう。Aだ。
『老朽化について』
この学校には月日が経つにつれて老朽化した場所がいくつかある。東階段、屋上のてすり、下駄箱、プールの四箇所である。
特に屋上のてすりはいつ壊れるかわからないため触らないこと。
「老朽化……か。」
「建物はそうなっちゃうよね。」
「まありっくはドジなとこありそうだし気をつけなよ〜。」
「俺よりも蒼だっつーの……。」
さて、次の行動は……。
A.階段へ戻る
B.図書室へ行く
老朽化した場所の中に東階段があるのか。ほかの四箇所も覚えておいて損はないのか……?一応メモしておこう。
四つの資料で得た情報をメモ帳にメモしていく。これで階段の謎は解けるんだろうか?
次の選択肢を選ぶ前にセーブをし、AかBどちらにしようか考え込む。
Aを選べばきっと推理タイムまたはイベント発生ってところだろう。
Bはまだ情報を集められるのか……?資料室だけでもかなりの情報量だったが……。
考えた結果、情報が足りなくても困るのでBを選ぶことにした。
図書室へ行こう。
なにかこの不思議に関わる情報があるかもしれない。
「これから図書室へ行こうと思う。」
「わかった。」
「おっけ〜!」
わかっていたことではあったが、やはり図書室にも誰もいなかった。
「気になる本があったら持ってきてくれ。」
各々沢山ある本の中から役に立ちそうな本を探す。数十分後三人とも手に一冊の本を持って集まった。
「俺はコンクリートの扱い方って本だ。」
「私は憧れたとある少女って絵本。」
「あたしは人の心の裏側って本。」
二人の本は役に立つのか?俺の本ですら怪しいが……。
ふと集まった場所に二冊の本が置いてあることに気がついた。一応候補に入れてもいいか……?
あまり時間もかけたくないしどれか一冊にしておこう。
A.『コンクリートの扱い方』
B.『憧れたとある少女』
C.『人の心の裏側』
D.『学校の幽霊』
E.『他に何もいらない女』
……ちょっと待てーい!いきなり五冊かよ!?
しかもどれか一冊にしておこう。じゃねーんだよ!
あ、こんな時のためにセーブとロード繰り返せばいいじゃん!セーブしてっと……。
……あれ?
ロードをしようとすると警告文が出てきた。
⚠️ロードはエンディングを見た時にしか使えません。
要するにこういう不正を防ぐためってことか。見た時にできるってことは、エンディングによってはこの場所に戻れば変わる!みたいな場面があるってことよな。
ズルするのはやめてやんよ。仕方ない。
真面目な考察をすることにした。なんだかエンディングが変わるような気がして。
Aは王道ルートっぽい。この謎を解くなら選ぶべきだろう。主人公が選んだ本だしな。
BとCはそれぞれヒロインの好感度でもあがるのかな?俺は蒼推しだから選びたい気持ちが凄いある。
DとEは検討もつかないな。特定のエンディングのキーにでもなるのか?
考察だけメモして今回はなるべく王道を突き進んでみよう。目指すはノーマルエンド的な普通のやつだ。
Aを選択する。
『コンクリートの扱い方』
セメント・砂・水を混ぜる場合はセメント1、砂3の質量比程度で水は少しずつ加えること。ペースト状になるまで混ぜたらすぐに使用すること。
硬化には最低でも1日放置すること。
使用する際はゴム手袋をすること。
著者 齋藤伊織
「こうやってコンクリートは作ってるんだな。階段作ってる人の作業が少しわかって嬉しいな。」
「りくくん……変わってるね。」
「蒼に言われたくないよ?!」
「りっく変わってるね。あたしもよくわからないや。」
「なたね先輩まで?!」
少し二人と仲良くなれた気がした。
そろそろ階段の不思議を解こう。
A.階段へ戻る
……なんの役に立つんだ?コンクリートに関する情報が他にも存在していたのか?そうだとしたらこれだけじゃ足りない。他にないならハズレルートだなこりゃ……。
情報はもう集められなさそうだし謎解きの時間だな。
Aを選択。