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 ふと、足元に目を向けた城水は、UFO指令がマジックのように消えて以降、一歩も動いていないことに気づいた。そのときだった。急に上空からまばゆい光がマンホールの蓋を目指して差し込み、蓋はふたたびスゥ~っと音もなく上昇し、浮かび上がったのである。そして、ふたたび指令がマンホールの下から宙に浮かび出た。

[フフフ…不測の事態は、どんなときでも起こり得るな。我々はまた、人間の予期せぬ一面を見たぞ。これは±(プラスマイナス)のどちらへも評価できる新発見である]

[そうなんです、人間には予期せぬ能力があります。それは無限の可能性でもあります]

[うむ、どうもそりようだな。だが、それは地球を破滅させる可能性でもあるのだ]

[はあ、それはまあ、そうですが…]

 気分はまだ、人間を弁護したかったが、指令に本筋を言われ、城水は引いた。

[与えた3年の猶予は、そうした人間観察期間でもある。我々は地球物質のみにこだわり過ぎていたのだ。見落とした人間の本質は3年の猶予期間で分析され、解き明かされるはずだ]

[その結果によって…]

[お前が考えている通りだ。人間はほんの一部を除き消滅するか、あるいは今のまま生き続けるか、が定まる。では、さらばだ…]

[あっ! 指令!]

 城水がテレパシーを返したとき、すでに指令の姿は跡片もなく消え失せ、暗闇だけが城水の周りにはあった。もちろん、マンホールの蓋も元の状態で閉ざされていた。

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