表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

90/123

-90-

[私には理解できません]

[理解できなくていい。追々(おいおい)、お前の脳内数値がその原理をお前に教えるだろう]

 そこまでテレパシーを伝えたとき、指令の姿は忽然と城水の前から消えた。

「やあ、城水さんじゃありませんか。夜分、こんなところで、どうかされました?」

 城水がハッ! と振り向くと、そこには交番日直の若芽わかめ巡査が懐中電灯を片手に立っていた。マンホールのふたは、まるでマジックを見るかのように瞬時に、閉ざされていた。

[い、いや…。大事にしていた万年筆を落としまして…]

「はあはあ、なるほど。探しておられたんですね?」

[ええ、まあ…そのような]

「そうでしたか。なんでしたら、ご一緒に」

[いや、いやいやいや、そのようなお気遣きづかいは…]

「ですか? じゃあ!」

 若芽巡査は敬礼すると、交番へUターンした。予想外のハプニングに城水は一瞬、あせったが、咄嗟とっさに出た方便で事なきを得た。クローン化によって半異星人となる前の自分なら、恐らく上手うまく言葉が出ず、若芽巡査の職務質問をかわせなかっただろう…と、城水はホッとひと息つきながら思った。すべては城水の脳内数値による瞬間計算とデータ判断のおかげだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ