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 城水は、忘れないうちにと、すぐさま目を閉ざした。首尾よく、雄静ゆうせいは寝息を立てている頃で、里子も寝室へと引き上げたから、キッチンには誰もいなかった。

[そういうことで、一応、ご報告をさせていただきます]

[そうか…。幸い、地球人はまだ、我々の存在を認識していないようだな]

 指令からのテレパシーは、すぐ城水へ送り返されてきた。

[はい、どうもそのようです…]

[お前にはまだ言っておかなかったと思うが、地球への処置は最終決断で覆される可能性もある。その判断は私にゆだねられているのだが、人間の未来に対して救いがあるか、どうかという判断だ]

[未来の地球が人間達で維持可能か、ということですか?]

[そのとおりだ…では、また何かあれば、知らせるように]

[分かりました…]

 テレパシーが途絶えると、城水は静かに目を開けた。LEDダウンライトの灯りが城水をなぜか寂しくさせた。城水は椅子を立つと、冷蔵庫から缶ビールを一本出し、寝室へ向かった。

 次の日の朝、外が明るくなるまで、異星人達による地球物質回収作業は続いていた。それは城水が住む近郊に限ったことではなく、もっと広範囲の日本、いや、世界のありとあらゆる地域で進んでいたのである。いわば、人間世界で見られる深夜帯の突貫工事にも似ていたが、動く者達が人間の見る目には透明で、行動音もまったく無かった点が、まったく違った。

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