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城水には異星人達がこの地球を離れるまでに決断せねばならない悩みごとが一つあった。脳内数値は、計算不能?というシュミレーションの予測結果を、繰り返して弾き出していた。異星人達とともにこの地球から去るべきか、去らないで留まるべきか・・という悩みである。去るのはいいが、城水にとっては未知の宇宙のとび達である。はっきり言って不安があった。脳内数値は未知の事象に対しては計測が弱いのだ。結果、不安は拭えないということになる。かといって、地球に留まるのはいいが、決定された異星人達の動・植物園化計画が実行段階に入れば、城水家も対象になることは必死だった。城水は他の異星人達とは違い、生れもって地球人だった。いわば異星人と地球人の混血と例えても過言ではなかった。思考法はクローン化して以降、数値計算に従うものになったものの、やはり過去の生活意識は記憶として城水の脳内に潜在していた。ゆえに、里子や小学一年の雄静を巻き込むことは信条として忍びなかった。この感覚が指令からの指示と矛盾する抵抗数値を弾き出し、脳内で自己矛盾させていた。
いつの間にか、里子は寝室へ消えていた。城水は徐にテーブル上に置かれた新聞を手にして捲った。二枚ほど捲ったとき、目に入った写真に城水は、ギクリ! と驚かされた。一面トップではなかったが、その写真はコラム記事欄に堂々と掲載されていた。半分は興味本位で、事実としてではなくUFO騒ぎに読者の興味を向ける面白ネタだった。




