ショート1-2 サブルーチン"randomball"って、何だ!?
「そう言えばさ、ロクスケ…」
スクロールショップの椅子に腰かけ、アゲハが言った。
「あんた何で、"randomball"サブルーチンの説明をしなかったの!?」
するとロクスケは苦い顔をして、
「あ、ああ…あれは、適当なコーディングを思いつかなかったんだ…」
「何で!?あれって、球体内に均等に点を配置するだけのサブルーチンでしょ!?そんなの、r,θ,φをランダムに振れば………あ…」
アゲハは想像した。球の中で、r,θ,φをランダムに振って点を配置した様子を。
「どうしても、中心の方に点が集中しちまうだろう!?rの関数にして、出現頻度を操作するとか、立方体状に配置して、中心からの距離がrmax以下の箇所にだけ配置するとかも考えたんだが、どうもスマートな感じがしなくて、それで、非公開のブラックボックスにしたんだ…」
「何よそれ!」
「まあ、球じゃなくて立方体だったら簡単だったのになぁ。縦横高さに均等に乱数を振ればいいんだから…」
「あはは…そりゃ無いでしょ…」
笑いながらアゲハは頭の中で考えを巡らせ………
※ ※ ※
数日後、とあるフィールド…
「ラン、ファイヤーキューブ!!」
アゲハが術式を走らせると、杖の先から炎の立方体が現れ、敵モンスターめがけて射出された。それを見ていたヒサゴが叫ぶ。
「な、何やってんのよ~~~っ!!」




