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【 虹獣 】 外伝:??? 0話:心箱(シンショウ)

 一匹の老獣が、川の傍の石に寄り掛かり、川の流れをぼんやりと眺めていた。その老獣に近付く足音が聴こえ、老獣は重い頭を軽そうにして振り向いた。

「おぉ、リルト。おいで、おいで」

老獣はにこやかな笑みを浮かべ、そう優しく語りかけた。

「とても面白いものを見せてあげようね。この箱を覗いてごらん」

そう語りながら胸の辺りにある箱を取り出した。

「この箱はね、おじいちゃんの心を詰め込んだものなのだよ」

「この箱に、おじいちゃんは、そろそろ蓋を作ろうかと思う」

老獣は優しくも悲しげにそう語った。リルトはその優しさと悲しさには気を止めず、ただただ老獣の取り出した箱に詰まった、色々なものを不思議そうに眺めていた。

「リルトには、まだ何もない新しい箱をあげようね」

老獣はそんなリルトに、蓋も壁も無い新品の箱を、そっと渡した。



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蛇足になるので本編に入れなかった話です。


幼子や 君が心に 眠る箱 彩り集め 何を想わん

2005/04/30詠


の短歌を少し物語化させたものでした。


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