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【 虹獣 】 2章:ドグマ 3話:咬砕(コウサイ)

 生きるという事は……貪る事だ。

 生きるという事は……欺く事だ。

 生きるという事は……屠る事だ。


 動物を喰う事を憶えたドグマは近所の畜産牧場をも狩場にするようになっていた。

「いるいる…、やがて殺され人に喰われちまうのも知らずにさぁ!!」

そう呟くと鶏のいるケージの中に入り込み、狩り易そうな一羽の首元へと牙を突き立てた。牙を突き刺す瞬間の感触にドグマは溺れていた。張りのある皮がプツッと破け牙が挿入されていく、その瞬間がなんとも心地良かった。鶏は突然の事にもがいたが、すぐに大人しく息絶えてしまった。

「野生の心を忘れたものは、こんなものか!」

ドグマはあまりにも簡単に獲物を得る事が出来たあっけなさ、人なんかに飼い慣らされている愚かさ。鶏への軽蔑、鶏への同情、人への憎しみ、様々な感情が入り混じったドグマは苛立ちを隠せずにいた。苛立ちつつも鶏の首を咥え自分の棲み処へと持って帰る。


 はらわたを喰い、ももを喰い、むねを喰い、綺麗に食べた残りの骨を引っ掻き飛ばし川へと捨てる。ドグマは食事を終えると喉が渇いた為、川辺と降りて行った。川辺で水を飲もうとした時、少しの水が飛び上がった気がしドグマは咄嗟に後ろへとジャンプをして警戒態勢を取った。しかし何事も無かったように川はただ流れているだけであった。ドグマは再び慎重に川へと近付くと川の水を飲み始め喉の渇きを潤した。


 ある夜、ドグマは暴れる鶏を生きたまま咥え棲み処へと持って帰ってきた。貪り、欺き、屠る事が習慣化していたドグマの脳は異常をきたしていた。その異常さから更なる刺激を求めるようになっていた。


 欲しいんだろう?僕のこれ……入れて欲しいんだね?挿し込んで欲しいんだろう⁉焦らないで…ね?……ちゃんと奥まで入れてあげるから……ほら!……僕の先っぽが、君のあそこを擦っているよ?……あそこが濡れてきちゃったね?……もう我慢出来ない?…出来ないよね?!僕も君のあそこに…我慢出来ないよ!?入れるよ?入れちゃう!?……張りのある抵抗が……一気に挿し込むよ?…いいよね?いくよ!?……あぁ……すーっと、ぬめりのある中を挿し進んでいったよ?……こんなに中から液を出しちゃってさぁ……敏感なんだね?……どう?…待ち焦がれていた僕のこれ……気持ちいい?…気持ちいいよね!?激しくするよ?…いいよね!?…ほら!君の中を出たり入ったりしているよ!?……どうしたんだい?ちゃんと自分で立っていなきゃダメだよ?…僕に寄り掛からないで?……なんだ……もう死んだのか………使えんな。


 まだピクピクと痙攣していた鶏であったが殆ど動く事はなく、それを確認したドグマは反応が無くなった事に面白みを感じなくなり、首元に刺し込んでいた牙を抜き、はらわたの方へと口元を近付けた。興奮冷めぬドグマは鶏のはらわた、もも、むねをガツガツと喰らい尽くした。興奮のあまりドグマは勢いで骨まで咬み砕き食べ尽くしてしまった。


 生きるという事は……屠る事だ。

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