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未来予見

 帝都オーヴァルキュアにて少女と少年は生活を始めた。生活開始早々、「帝都市民としての嗜(たしなみ)みだぜ?」と、隻腕の魔術師は“学校”をおすすめしてくる。


 魔術師に促(うなが)されるまま。訝(いぶか)しみ/興味本位ながらも通学なる行為をやってみることにした2人。


 示された坂を登ってみる2人だが……そこには「なによ、聞いてたのと違うじゃない?」と、思わず少女が眉間(みけん)にしわを寄せる光景があった。


『おぉ、少女よ。吾輩(わがはい)が見えるのかね? ふむ、興味深い……ならば無礼のなきよう、名乗らせてもらおうではないか? どうぞ、驚くなかれ!! ここにある均整(きんせい)に満ちた紳士こそ、かの偉大にして高名なる美髭(びぜん)の王者(キング)――――』


 淑女(しゅくじょ)の導きによって通される“扉(とびら)”。


 開かれた扉の先。そこでまたも呆然と立ち尽(つ)くす2人の前に広がる世界。


『――――君は、何者だ? 初めての……いや、違う。これはどこかで……うん、似ている。しかし何故(なぜ)だ? 何故、君はまるで…………何者だ、少年?』


 それは帝都に内在された大いなる側面。“もう1つの街”とでも言うべき景色。


 帝都が真に“頭脳”と称される理由がそこにある。


『ようこそ、お2方。話は伺(うかが)っております……新たなる祖竜の民よ、大いなる知識と共に歓迎いたしましょう。どうか大いに学び、競い、そして輝いてくださいませ♪』


 偉大なる魔導士が拓(ひら)いたとされる学びの地。魔法によって構築され、魔術によって調整され、技術によって進歩を続ける帝都の誇り。


 数々の優秀な卒業生を輩出(はいしゅつ)した学びの領域にて、少女と少年は日々に新たな出会いを見つけていく。それはもちろん、学園内だけにとどまらず……帝都の広く・深い部分にまでも及(およ)びえるであろう。



 美髯なる偉人との邂逅(かいこう)は少女にどのような導きを与えるのだろうか?


 黄金なる竜人との邂逅は少年にどのような閃(ひらめ)きを与えるのだろうか?



 それはきまぐれな女神と共に見守る2人の物語――



「オレらはモンスター!! 〜少年少女と魔導の学園〜」



『いんや、オラの心は変わんねぇからよ。あん時、最初に会った時からずっと……ほいでこっからもさ。らっけ、一緒に見に行こうぜ?

 でぇ~~じょうぶ。きっと今度はもっと、スムースな旅になるっぺよ!!』






※外伝、続編は他シリーズ作品をご確認ください。

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