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出会い4

この小説は、迂闊十臓さん(@ukatujyu)のイラストから着想を得た小説です。


迂闊さんには、イラストイメージの使用を許可していただき感謝いたします。

「くっ!」


 ガニラは眉をしかめて不快な思考の乱れをこらえながら、機首を上へと上げた。隊長機の護衛のため、上空に位置するためだ。


 もちろん、戦闘機には思考ジャミングに対しての防壁が搭載されていた。


 だが、それも対生物、地球産の生命体が持つ思念波を機械式に変換して伝える波に対してのものだった。


 これに対して、《天使》の思考波は人間が開発した思考波通信のそれと大きく異なっていた。機械装置によらず、直接思考をぶつけてくるのだ。


 存在しないとされていた超能力のテレパシーで、思考を送り込む。それが、《天使》の攻撃の一種だった。


 だが、その思考ノイズにはこれまでと異なる点がある。


 殺しあえ。


 そんな衝動が意識の中に紛れ込んできた。


 乱れたガニラの思考をうけた戦闘機のコンピュータが、エラーを吐き出してくる。正しい思考で操作しろ、とエマージェンシーを訴え、自動操縦へと切り替えようとしていた。


「うる……さい……」


 呟くガニラは、無意識的に頭を振って入り込んできた思考を振り払おうとする。


「うるさいうるさいうるさい……」


 ヘルメットの上から頭を抱え、うめく。


「うるさああああぁぁぁぁぁいっ‼」


 ガニラは、白い棺桶の如き操縦席の中、喉が張り裂けんばかりの声で絶叫した。

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