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第02稿08話~垂らした餌に魚は食い付くか6~


__忍者|FF商会ビル―屋上


「……む?向こうでも戦闘が始まったようでござる」


「なんで?ご飯食べてたんじゃ?」


「途中でオークに乱入されたようでござるな」


「あれ?王族に取り入る為に行ったんじゃないの?」


「む、ここは。何かとても豪華な部屋があるでござるね」


「それは商会長の部屋か応接室かな何階?」


「4階でござるなとても広いでござる」


「この足の下かな?」


「そうでござるな。行くでござるか?」


「終わるまで暇だし行くわ。んー、屋上コレ材質木だよね?」


 ロックオンが銃を屋根にコンコンと銃口を当てて音を鳴らす。


「水対策はされてるみたいでござるが。火耐性は無いと思うでござる」


「ブレイズ使ったら大火事だよ……ここはストーンかゲイルで大穴開けるか」


「ではゲイルの方が良いのではないでござるか?ストーンだと真下に撃つ都合上更に下の階にも被害が行きそうでござる」


「そうだね。んじゃゲイルで行くよーゲイルゲイルゲイルゲイルセット」


 ん?リロードしないとブレイズが出るのではないではござろうか?


「待つ「ファイア」でござる」


 銃口から火炎放射器の様に炎が吹き出る。木造の屋根に向かって。


「あ、やば。リロード。バブルバブルセット。ファイア」


 同じく銃口から泡が吐き出され直ぐに鎮火された。


「……魔弾で撃ちぬけそうじゃない?結果オーライって奴?」


「そうでござるなぁ」


 調子の良いロックオンを放っておいて9番機を操作し始める。

 最初は警備の詰め所を制圧するでござる。


 人数は結構多いでござるな。17名程。この位の血があれば十分このビルも囲めるでござるな。

 それではサクっとヤっちゃうでござるよ。



 水たまり状態で部屋の中に入る。と言っても床では無く天井を這う様に進んで行く。

 人は意識していない事柄に関しては見えたとしても脳みそが無いものと認識する。

 よって天井を移動してても見回っている者以外には殆ど探知されない。

 水たまりを17分割して談笑したり書類仕事をしている者の上に移動させる。


「すまぬでござるな。これも仕事でござる。釣瓶落としの術」


 血で出来た水たまりを一斉に天井から落す。頭に捕りついて宇宙服のヘルメットの様に血の玉を作る。

 周りの机や椅子に手や足が辺りガタガタと音はなるが声は一切上がらない。

 全員頭を黒い玉に捕り付かれ黒い玉が赤味がかっていき一回り玉が大きくなった。

 玉が大きくなるに比例して捕り付かれた人物の身体は水分を取られたかのように干からびる。

 そして、10号機を指導させ外に血の壁を作って行く。


「おーいロックオーン。壁の準備に入ったでござるよー」


 おや?返事がないでござるな。



__魔銃使い|FF商会ビル―商会長室


「ファイアっと。良し中に入れるな」


 魔弾を使って屋根をぶち破って降りる。

 扉から誰か来る気配はないな。


「さてと、何か良いものはあるかなぁ」


『あら、そこの机の鍵開いてるわよ』


 どうしてわかる。突然フォーチューンが信託してきた。


『いえ、ロックオンならば開けられるが正しいわね』


 成程、運が良いとでも思っとくよ。

 言われた通り転生者である僕から見たら古い鍵穴の付いている引き出しが開いた。

 中には……手紙かな?


 おぉ、これは何者からの指示が記された手紙!!

 いや、まんまだね。うん。

 えっと、何々。王女を高く買い取る?相手の署名は入ってないけどFF商会長の名前は入っているな。

 ほーん、これはアウトー。これ持ってけばしょっ引けるな。襲ってきた理由だもんね。


 さてと、さっさと退散しちゃおうか……ん?この本は何だ?

 手紙の下に厚手のくすんだ茶色い表紙で出来た本があった。

 これ……魔術書かな。本を手に取ると背筋にゾワゾワと寒気が登って来た。


『読むの?読むのなら止めないけど』


 これは、邪神書か。

 この世界の理から外れた魔法が乗ってる書だ。名状しがたき本である。

 古ぼけて見えるけど実際は経年劣化することは無い。

 生贄とかを普通に要求したりするし。条件さえ揃えばこの世界を壊す事も出来る魔法が載っている。

 この世界にあっちゃいけない物だと思う。情報をみすみす逃すのは惜しいけど。処理が一番かな?


「おーい、ロックオーン壁の準備が出来たでござるよ」


 うーん、持ち帰るべきか置いておくべきか。安全の為に燃やすべきか。


『読むという選択肢はないのかしら?』


 無い。こういうのを読むのはカタナの仕事だけど。これ以上、人外化進んでも困るしなぁ。

 地味にこういう書物を読んで自分に最適化して自分のモノにするのがカタナは上手い。

 ちなみに自分もそう言う事は得意だが読んでると自分の心をガリガリと削ってくる書物には勝てなかった。

 こういう書物は自分には向いていない事が分かったのでカタナに読んでもらったら。人を砂にしたり、砂から人に戻したり、翼生やして空を飛んだりするようになってしまった


『改めて聞くと人外になりかけてるわねぇ。世界間の移動まで出来るようになったら晴れて人外の仲間入りね』


 それを聞くと人外の条件が世界移動が出来る人達の事みたいなんだけど。


『世界に縛られてる人は所詮は人よ』


 成程。でもモンスターとかは?


『元が人だったからこそ人外になるの。元から人以外なら定義上の人外ではないわね』


 あー、そう言うね。分かった分かった。さてと、次は……


『あ、そう言えばさっき忍者君が呼んでたわよ』


 マジか。気付かなかったな。戻ろう。



割とあっさり目に進んで行って強すぎてあっさりと終わりそう。


今回は乱入者を誅するんじゃなかったかって?次回ですな。

それでは皆様、また次回。

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