第02稿08話~垂らした餌に魚は食い付くか5~
__忍者|FF商会ビル―屋上
「あー!ずるいでござる!」
「とうとう発狂したか」
「ロックオンも発狂するでござる。拙者達吹き曝しで我慢しているのに向こうは囲炉裏のある部屋で塩焼きを食べるとかずるいでござるずるいでござる」
「あー、ずるいな!一仕事したらトキトー君のお父さんに頼んで美味しいモノ食べよう。ん?アイツ商会長じゃないか?」
下を見ると何人かの部下を引き連れオークがビルから出て行ったところだった。
「ふむ、それでは棒人間をビル内に送りこんでおくでござる」
棒人間を10体程作りだし操る。この棒人間は血で出来ているでござるから形状は自由自在なのでござる。
ま、人型の方が操りやすいからこの形状が基本だと思ってくれて構わないでござる。
「僕は上から撃てばいいんだよね?」
「フィールドの確保をしてから拙者が持ち上げて飛ぶでござるよ」
「了解、じゃぁ。僕はそれまで……空でも眺めてようかな」
「了解でござる」
侵入した1番機から4番機まではマップの把握並びに警備している者達の場所を把握。
5番機から8番機は攫われたと思われる集団の安全確保及びに資料の保存。
9番機は血の確保、10番は9番の集めた血を外に設置する係とするでござる。
棒人間は平べったいまるで黒い影の様な水たまりになって音も無く床を進んで行った。
感覚は共有して居るでござるが血の兵士達は死ぬ事は無いので危険信号である痛みはフィードバックしないのが良い事でござる。
血の衣は治っていく傷を内側から押し破る痛みがずっとしているのでこれ以上痛かったらやっぱり気絶するでござるな。拙者のアイテム保管方法もなんで取り出す時にいちいち痛いのでござるか……装飾品を失う事は無いでござるが、痛みに泣きそうになるでござる。拙者もマジックバックが欲しいでござる。
おっと、4番機が書庫を発見したでござるな。
うーむ、一応、血の結界で囲んで置いて終わった後に残ってたら良いな程度にしとくでござるか。
4番機と一緒にしていた8番機を結界に作りかえる。
次は、ふむ……金庫でござるな。金は……
「ロックオン、金庫を発見したでござるどうするでござるか?」
「金は吹き飛ばしちゃえ。どうせ汚い金だ。燃やそう」
「了解、では次は……」
地下に到達した1番機が牢屋を発見した。
「地下があるでござるな……地下に居るとなると救出するのに時間がかかりそうでござる」
「地下かー、まぁ吹っ飛ばしてから考えようぜ」
「そうでござるな」
では、牢屋の中に人は結構居るでござるな……この人数だと生き埋めにしてから救出した方が良いでござるね。
1番機とペアの5番機を結界に変えコレで最低限の準備は完了でござるな。
__遊び人
「おお、これは美味いな」
「モグモグモグモグ」
王子は良いとして王女は暴食姫か何かかな?凄い食ってんだけど。
寮でもあんな感じだったっけな
「んー!ほんとに美味しいね。この鍋も魚の塩焼きも!ね!ユウ君」
何故か隣を陣取る勇者は鍋の山菜を口の中に放り込んで来る。
この山菜は大森林の山岳地帯が重なっているところで取れたモノだ。
ここの料亭では各地で独特なパイプを作って直接仕入れてたりする。
そして素材の味を生かし尽くした料理を提供してくるこの店は正直言って人気店だ。
何だ。外が騒がしいな。
「ちょっと、見てくるっす」
ノーライルが食事を中断して席を立つ。
すると乱暴にこの部屋の扉が開けられた。
「おぉ!こちらに居られましたか!」
オークが何故こんなところに?いや、アレが件の商会長か。肌の色ピンクだし。オーガだと灰色っぽい緑の様な肌色をしているはず。
「オークが何故こんなところに!」
あぁ、不覚にも勇者と同じ事を考えてしまっていた。
一緒に入って来た剣を所持してる部下らしき者達(3名)はそれを聞いて苦虫を噛み潰した様な顔をしている。
「オークだと!!!失礼な奴らだ!お前らこの娘を捕らえろ」
「ちょっと、待つっす。いきなり食事の場に入って来ておいて何言ってるっすか?」
「あん?何だ。お前は?まぁ良い。お前ら男は殺して女は生かしておけ」
醜悪な豚がそんな事を言ってるが。多分、ここの面子。女子の方が強いです。
む?外から血の匂い?まさか。
「ユウ、聖女を外に、理由は外に出れば分かる早く」
「ハッハッハ、仕事何でな悪く思うなよ坊主共」
1人の男が剣を抜き。食事が台無しになったな。全く。どうしてこんな事をしたんだろこいつら。
スピーディーかつ分かりにくく。分かりにくいですか?分かり難そう。
次回、食事中の乱入者を天誅します。お楽しみに。
それでは皆様また次回。




