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エピローグ
健一君の遺骨は親族に拒否され無縁仏になってしまっているそうだ
その遺骨はとあるお寺に合葬されているらしい
私はバス停で彼と別れた後その場所へ向かっている
お寺に付くと一角にその場所はあった
小さいお地蔵様が乗せられ花が手向けられている
私はまだ健一君の魂がそこにある事を願い語りかけた
「健一君、今までありがとう。あなたに会えて私本当に良かったわ」
「あなたと出会う前に付き合ってた人・・・思うようにならなくて・・・」
「あの人自分のした事に悩んだ末飛び降りちゃったの・・・弱い人だったわ」
「彼が自殺したまさにその日、あなたに運命的に出会ったわね」
「あなたに彼のように走馬灯を見せて良かった・・・あなたは私の望む物を視せてくれた」
「健一君あなたは口惜しそうだったけど、私はこれで十分よ」
「見つからないようにあなたの近くにいないといけなかったのがすっごく大変だったんだから」
「さようなら、健一君・・・ありがとう」
街は今までどおり世話しなく人々が動いている
彼女はそんな街に背を向けるように雑踏に紛れ消えて行くのだった




