30話:ウェンター王国防衛戦線
私と、にゃも助は城についた。
「はぁ…はぁ…とりあえず、シェアハウスに戻って、アリアさんに状況を聞かなきゃ……」
いや…まてよ……シェアハウスに居るのか?
こういう時は……
王室!!!
「にゃも助!王室に行くよ!」
「ニャ!」
コンコンコンッ……
「入れ!」
「失礼します!」
「梨花さんか…ちょうど良かった」
「梨花ちゃん!!大丈夫だった!?」
やっぱり、アリアさん王室にいた……
「はい!鍛冶屋から帰ろうとした時に魔物が出たと聞いたので、すぐに城に戻りました!今はどういう状況ですか?」
「それがね、東の森と、西の森。両方で魔物の大群が急に出てきたの。その大群が王国を攻めに来ているっていう状況よ」
「それでだ。王国の防衛は第2部隊、西の森の防衛は第1部隊に任せてある。少数精鋭部隊には、東の森に行き、発生調査兼、魔物の壊滅を頼みたい。西の森には発生源と思われるものがなかったと、先ほど聞いた。なので、原因は東の森にあるだろう」
「ってことで、行くよ!梨花ちゃん、にゃも助くん!イヴは先に裏口で待ってるって!」
「はい!」
「はいニャ!」
私たちは裏口についた。
「皆さん、それでは向かいましょう!」
裏口を開けた。
うわ…奥に見える大群って……
全部魔物!?
「みんな、構えて!まずは雑魚を先に片付けるわよ!」
「「はい!」」
「はいニャ!」
グォォォォォ!
ゴブリンの大群が襲ってきた!
ちょうどいい……
この剣の性能を確かめよ!
「やぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ザッシュ…!
いい切れ味!しかも、軽いから扱いやすい!
魔力を使うと、どうなのかな?
「ウィンドスラッシュ!!!」
ザス…!
魔力の消費が少なくなった?魔力を使う技を撃っても、少ししか疲れない!
「よし!雑魚退治終了!さ、森に入るよ!」
私たちはアリアさんを先頭に森に入った。
森に入った途端
グォォォォォオ!!!
サラマンダー!?
「みんな!サラマンダー片付けるわよ!」
「はい!」
「ウィンドスラッシュ!!!」
「フレイガ!!!」
「スカイスラッシュ!!!」
「ライトニング・ボウ!!!ニャ!」
ドゴガァァァァァァァン!!!!
グォォォォォォォオ…
「やれましたね…。」
「そうだね!さ、奥へ進もう!」
「はい!」
おかしい……
サラマンダーって、あんなに弱かったけ?
グロォォォォォォ!!!
ウロボロスも!?
「アリアさん!!ウロボロスもいますよ!?」
「やるしかない!」
「ウォルターネ!!!」
イヴちゃんがウロボロスの動きを水の渦で止めた!
「今です!!」
私は剣に魔力をためた。
この剣なら……
消費魔力を抑えて、エクリプス・ブレードが撃てる!
「エクリプス・ブレード!!!!」
「スカイスラッシュ!!!」
ドゴォォォン!!
グロォォォォ!
クソ…まだ死んでない!
その時……
「ヘイラガ!!!ニャ!」
氷が降り注いだ!
グロォォォォォォ…
「ナイス!にゃも助!」
「ニャ!」
「さあ、奥へ行くわよ!」
「はい!」
でもやっぱり……
魔物が弱いし、攻撃してこない…
どういうこと……?
しばらく奥へ進むと……
「うぇぇぇぇぇん……」
前で、女の子が座って泣いていた。
「どうしたの?ここにいたら危ないじゃない。お母さんとか、お父さんは?」
アリアさんが女の子に聞いた。
「いない…。だって……」
「?」
「私、魔族だもん♪」
「アリアさん!!!!!」
「え?」
シュルルルルル……
「捕まえたぁ♪」
アリアさんが黒い荊に捕まった。
「あんた、もしかしてフェブラスの幹部?」
「正解〜!さすが、梨花ちゃん♡」
「アリアさんを放しなさい!」
「それはできないよ〜。だって、こいつ強いもん。こいつがいたら、私たち負けちゃうし」
「私たち?」
「あ!言っちゃったぁ〜。まあ、いっか!バグお姉ちゃん、出てきていいよ!」
「はぁ…ラブ。口を滑らせないようにしなさいって言ったのに……」
目の前に、中学生くらいの、白髪の女の子と、黒髪の女の子が立ち塞がった。
「さぁ、梨花ちゃん達♪覚悟しててね!」
「私たちが、あなた達を倒します!」
また幹部……
しかも、2人…
これはやばい……
「イヴちゃん!にゃも助!行くよ!」
「はい!」
「はいニャ!」
私たちは、立ち向かった!




