29話:鍛冶屋
あの後
私たちは城に戻り、鍛冶屋に向かおうとした。だけど、私が疲れきってしまっていたこともあって、翌日……。つまり、今日、鍛冶屋に行くことになった。
ってことで……
今鍛冶屋にいるんだけど…
「オマエが、異世界人カ?」
いかにも悪役という顔をした巨人に聞かれた。
え……
ここ、鍛冶屋だよね?
魔物の巣窟じゃないよね?
「やあ、ベルガル!久しぶりだね!昨日送った、グリフォンの素材は届いた?」
「久しイナ。ファイ。アア、届いたゾ。グリフォンの爪、羽、それと骨……」
「あの!この方が鍛冶屋の職人さんですか?」
私はファイさんに聞いた。
「ん?そうだよ。あ、そっか、梨花ちゃん、ここの鍛冶屋くるの初めてだから、びっくりしたよね」
「ええ…流石に驚きました……」
「この人は、巨人のベルガル。まあ、一応魔物だけど、人間に友好的な魔物だよ!」
「よろしくナ」
「よろしくです……。あの、人間に友好的な魔物って?」
「アリアの奴、しっかり説明してなかったのか……。うーんとね、魔物にも危害を与えてくる奴と、与えてこない奴がいるんだ。大半は危害を与えてくるけど、ベルガルみたいに、人間に協力してくれる魔物もいるんだよ」
「なるほど……」
「オレ、人間と仲良くしタイ。人間に危害加える魔物許せナイ。だかラ、人間に協力すル」
「じゃあ、ベルガル!梨花ちゃんの武器、グリフォンの素材で強化してあげて。ついでに猫用の装備も!」
「ワカッタ。梨花さん、武器をオレに渡してクレ」
「あ、お願いします」
私は剣をベルガルさんに渡した。
「この剣は……。凄まじい魔力ダ」
「剣にも魔力があるんですか?」
「ああ、あるゾ。魔力の強さガ、武器の強サ。この剣ハ、凄まじい魔力を放っていル。しかモ、こんなに軽い剣は初めてダ」
「あの、私の強化できそうですか?」
「アア、できるゾ。もっと、魔力が強ク、丈夫な剣にしてやろウ。それと、猫用の装備ハ、どのような感じがイイ?」
「うーん……」
全身に着る鎧みたいな感じだと、にゃも助が毛繕いできないだろうから……
「じゃあ、首輪でお願いします!」
「首輪カ。ワカッタ。明日には仕上げておク。楽しみにしていてクレ」
「ありがとうございます!」
私とファイさんは鍛冶屋を後にした。
「ファイさんは、いつも、あの鍛冶屋で武器を作ってもらってるんですか?」
「そうだよ。あの鍛冶屋の武器は、耐久性もいいし、切れ味もいい。だから、いつも作ってもらってるんだ」
「なるほど」
ファイさんが気に入ってる鍛冶屋で強化してもらったら、絶対いい剣になるに決まってる!
楽しみだな〜!
私たちは、城に戻った
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翌日…
私は、にゃも助を連れ、鍛冶屋を訪れていた。
「梨花さん、武器できたゾ。それと、猫の首輪モ。」
「ありがとうございます!」
「これガ、その武器ダ」
私は、ベルガルさんから武器を渡された。
「これは……!」
元々の日本刀のフォルムはそのままだけど、全体的に紫色になって、ゴツくなってる!
しかも、すごく禍々しい……
「その剣の魔力に合わせて、ゴツく作ってみタ。グリフォンの魔力と、剣の魔力が合わさり、強烈なオーラを放つようになっタ。これ以上に強い剣はないだろウ……」
「あの、この剣の名前とかはあるんですか?」
「名前カ……。決めていなかったナ。好きに決めるとイイ」
「じゃあ……レーヴァテイン!!!」
「いい名前じゃないカ。それと、これが首輪だ」
「ほら、にゃも助の装備だよ」
「ニャ!ありがとニャ!」
私は、にゃも助に首輪をつけてあげた。
「ニャニャ!魔力が高まる感じがするニャ!!!」
「グリフォンの、素材ハ魔力を上げる力があル。それと、その首輪にはサービスをしておいタ。」
「サービス?」
「首輪に宝石をつけタ。その宝石にハ、魔力を底上げさせる力があル」
「ありがとニャ!」
その時……
ドガァァァァァァァン!!!!
「何!?」
東の森の方から大きな音がした。
「魔物が出たぞーーー!!!」
大声でそう聞こえた。
「魔物!?」
「梨花、とりあえず城に向かうニャ!」
「うん!ベルガルさん!武器作ってくれてありがと!」
「アア、気をつけて行ってこイ!」
「うん!」
私と、にゃも助は、急いで城に向かった。




