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3章 第九話 突貫建築


遅れましたが二話目です。

宜しくお願いします。

クラウド英雄譚パート2の朗読会は、クラウド夫妻の中止派と妹ズの続行派の論戦の結果、明日夫妻がいない所で朗読する事になった。

もう夜遅いしね、しかも夕飯も食べてない。食べたのはメイさんだけだ。


収納から非常時食料カップメンを、クラウドさんに渡して俺も妹と帰ってから頂くことにした。

クラウドさんの家を出ると、すっかり暗くなっていたので、妹と手を繋いで帰る。


朝の行きと違って何も話してこない妹を不思議に思い、妹の顔を見ると、顔が赤くなったり、白くなったり、また赤くなって、無表情になるを繰り返していた。病気?でもなんの病気だよ。


「お兄様、エアリスさんは本当に眠り姫さまだったのですか?」


いきなり妹が問いかけてきた。

本当の事を言えば、眠り姫どころか死人だ。

エアリスさん達の感覚なら眠り姫だろうけど。


「そうだね、2年間も眠ったから眠り姫かな?

どうしてそう思ったの?」


「エアリスさんはクラウドさんのお嫁さんです。でもお姫様でもあるのかな、と思ったのです」


なるほどね、クラウドさんが王子様でエアリスさんがお姫様。でも目覚めのキスは無いはずだけど。


「エアリスさんも目覚めた時は知らない場所だったって言ってましたけど、それならどうして目覚めたのでしょうか?」


お姫様は王子様のキスで目覚めるのに、王子様はそばに居なかったと。


「そうだね、それは王子様とお姫様よりもっと強い思いや絆があったからじゃ無いかな」


「思いと絆ですか?」


「そう、物語の王子様とお姫様は初めて会ったけど、クラウドさん達は違う。長い月日を共に過ごして、ティファちゃんって娘もいる。どんなに離れても、時間が経ってもお互いを思う気持ちが、奇跡を生んだ。そう思うよ」


よく回る口だ。まあ嘘では無いけどね。


「わぁー、そう思うと素敵です。流石お兄様です」


妹は、なんだかまた顔を赤くして妄想の旅に行ってしまった。最近少なくなったけどたまに行ってしまう。

手を引いてれば、歩くから家まで帰ろう。



次の日は、朝からクラウドさんの家の増築工事だ。

臨時休業の張り紙を出して、妹とクラウドさんの家に向かう。


収納にまだ木材が残っていたので、採取はしなくても良いだろう。

クラウドさんの家に着くと、メイさんが一生懸命に掃除をしていた。

働き者だ。喫茶店で雇っても良かったかも。


「おはようございます。ディー様、ラファ様、ご主人様がお待ちです。どうぞ中に」


新人だけど、礼儀作法はきちんとしてる。

俺なんかの様は要らないけど。

しかし普通の家では違和感ありまくり。

なんのプレイだと勘違いしそうになる。



俺たちはメイさんの先導で家に入り応接室とう言うリビングに行く。


「おはよう、いきなりですまんな。報酬は弾むから何とか頼む」

クラウドさんは、頬に手形をクッキリ付けて俺に依頼した。寝坊助は治らんか。


妹は早速ティファちゃんに会いに行った。この後メイさんに英雄譚を聞くのだろう。


「なあ、ディー。メイド服ってやっぱりいいな」

馬鹿かコイツ!エアリスさんがいるだろう。


「エアリスにお願いしたらこうなった」

と自分の頬を指さした。

アホだ。でも分かる気がする。エアリスさんのメイド姿。漢のロマンだ。

俺は何故かクラウドさんとガッツリ握手をしていた。

握手はしますが、協力はしませんよ。


俺はクラウドさんから計画図を貰い、建築を始めた。

想定内の規模で助かったが、紙の隅に寝室のリフォームも書かれていた。ティファちゃんも大きくなったし、必要ですね。


基礎はコンクリートが無いから、土魔法で作る。

図面より大きめのして置く。絶対にまだまだ部屋が必要になるはずだ。

そうだ!地下牢も作っていこう。

クラウドさんのお仕置き部屋だ。

若いメイドさんと何かあったら使ってもらおう。


風呂場のラッキースケベなんかもありそうだ。

英雄はそう言うものに出くわす。



アレ?そう考えて見ると、部屋数はもちろん、色々足りないぞ。メイドさんの個別の部屋は良いが、サロンもないし、トイレやキッチンもない。

今はいいが、一人一人増えるたび増築か?

水回りは後からだと作るのメンドイだぞ。


クソ、サービスにしたくないけど、メイドさんの為だ。今も妹達に面白おかしく話をしてくれてる。

こうなったらやってやんよ!


数時間で作ったが、まあまあだな。

俺は外観を見て納得した。


母屋から繋がる渡り廊下は少し長めにして庭の花木を眺められるようにした。増築部分は、ロビーを広めにして開放感を出し、応接室、メイドさん達の待機室。キッチン、風呂などの水回りも完備した。

あと来客室も作った。そして地下牢。

内装もオール電化ではなく、魔道具だ。


「ディー様、お食事の準備が整っております。食堂へお越しください」


メイさんが俺に昼ごはんの連絡しに来てくれたが、動きが無い。


「あのー、朝までこのような建物無かったはずですが」


何か怖い物でも見た様子の声で震えながらメイさんは、質問してくる。


どうするかな?事実言って信じるかな。いや、信じる信じない別にここで働くなら慣れて貰おう。


「朝から作ったから見てないとびっくりするよね、メイさんの部屋もあるからあとで見てね」


「朝からでこれを?」“バタン”


あぶねー、ギリセーフ。なんとか頭を打たずに済んだ。でもこれで気を失ったら、内装見たら、昇天しそうだな。

それにメイさんどうしよう。

お読みいただきありがとうございます!


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