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この度、転生することになりまして  作者: 藍風月
第一章 「新たな家族」と「未来への路」
14/18

新しい世界で5


「レイシェン様、おはようございます。目覚めの時間でございますよ。」


「まだもうちょっとにぇるの~」


「今日は、王都に遊びに行かれるのではないのですか?カーウェル坊ちゃんがすでにお待ちですよ。」


「にゃ!そうだった!!ふぁ~、おはよ~シェバス。」


「おはようございます。」


初めて、屋敷の外に出れるとあって、興奮して昨日は眠れなかったのだ。


その後、急いで自室で着替えを済ませ、兄上の待つ、玄関ホールに向かう。今日の朝食と昼食は王都の街中で食べるんだって。

ちなみに、今日はお忍びなので、平民風の服を着せてもらった。また、白髪と白眼を隠すために、フードを被ることになった。

セバスは大丈夫だといっていたが、ちゃんと擬態できているだろうか…?


「おはよう!レイ。昨日はちゃんと眠れたのかな?興奮してなかなか寝れなかったり~…」


「……………ギクリ……」


「やっぱりか~。ふふ、昔の私もそうだったからよくわかるよその気持ち。でも、興奮はちょっと抑えようね、レイ。そして、今日見る王都は、これから私たちが国に仕えるものとして、守ることになる民と国の姿だ。よく目に焼き付けておきなさい。きっと驚くだろう。」


そんなに素晴らしい街なんだろうか?でも、兄上の声がちょっと暗くなったような…?それに、兄上に言われるほど興奮してたかな?


「ああ、興奮してた。」


んんん??


「な、なな、ぼくのこころをよんだにょですか!」


「そんな特殊能力ないよ。レイは顔に出やすいからね。さ、そろそろ行こうか。」


「むむ~~~。は!ここではにゃしてにゃいで、はやくいきましょう!あにうえ。」


「ふふ、そうだね。では、護衛達、私とレイの守りを頼む。」


「「「「「承知いたしました。坊ちゃん。」」」」」


「ぴゃ~~!」


いつの間にか、僕たちと同じ平民風の服を着た、5人のおじさんが立っていた。

全然気づかなかった…。この人たちが護衛なんだね。


「よりょしくね、ごえいのおじちゃんたち。」


「はい!もちろんであります、レイシェン様。それと、我らは秘密裏にお守りすることになっておりますゆえ、あまり気にしないでくださいね。」


五人のうちのリーダーみたいな人が答えてくれた。

秘密裏にってかっこいいよね。


「うん!じゃあ、そろそろいこうよ、あにうえ。」


「そうだな。父上と母上には私がここに来る前に挨拶しておいたし、そろそろ行こうか。」




そこから、二人仲良く歩き始めた。兄上は、今日、職人街って呼ばれているところに連れて行ってくれるんだって。

歩いている最中に僕に説明してくれたんだけど、僕たちも住むこの王都は、大きく五つに分けられるんだって。


一つ目が、「宮殿街」。まず、王宮と呼ばれるのが、王族たちの住む内宮と、国王様が執務をされる際や国賓をもてなす際に使う棟などがある外宮の二つ。「宮殿街」と呼ぶのは、王宮に、文官たちの仕事する区域と騎士たちの本部がある区域を加えるみたい。

二つ目が僕たちの住む、「貴族街」。文字道理、貴族が屋敷を構えるあたりのことを指すんだよ。ここには、貴族向けのお店とかも多くて、とってもきれいなところなの。

三つ目が、今日僕たちが行く、「職人街」。王都で一番賑やかとされる区画で、いろんな職人さんたちが住んで工房を開いているんだって。いろんな道具を使うから一軒家が多いみたい。王都に二つある市場のうち、小さいほうがこの区画にあるんだって。イメージを聞いたら、雑多って言われたよ。

四つ目が、王都に住む平民が暮らすとされる、「平民街」。住む人数に対して土地が狭いから、日本でいうところのアパートみたいなつくりのお家がほとんどなんだって。王都の市場の大きいほうもあるみたいだよ。

五つ目が、「スラム街」。王都を五つに分けた時に、そこが他の四つを足し合わせたより多いくらいの面積を占めるんだって。でも、これ以外の事を何も教えてくれなかった。


こんな風に、兄上が王都について説明をしてくれている内に、僕たちは、貴族街を抜けて、職人街に着いたみたい。

まずは、おなかを満たすために、市場に向かうよ。


「ん~、あにうえ、おいしいにおいがするよ!」


「おう、この区画では、食べ物を売っている屋台があるからね。今日の朝食は、レイの気になった屋台のものにしようと思って。」


その言葉を聞いて、僕はうれしくなって飛び跳ねた。屋敷で食べるご飯はもちろんおいしいんだけど、外で食べるものにはまた、違ったおいしさがあるって料理長が言ってたの。


「やった~!じゃあね、あにうえ、あそこのパンではさむやつがうっちぇるところにいきたいの。」


来た時から気になっていた、屋台を指さしつつ言う。


「あ~、あれか!レイは、良いものを当てるのがうまいな。あの店は、この市場で一番人気の屋台なんだよ。今はあまり混んでないけど、昼頃になったら行列ができるんだ。」


「わ~、そうにゃんだ。ね~ね~、はやくいこうよ!」


「おう、すまない。」


その店は、店先にあるいくつかの食材から、お客さんが好きなものを三つ選んで、それを店主がパンにはさんで売るスタイルみたい。どれを選んでも、一つ銅貨1枚と賤貨30枚なんだって。日本でいうなら、一つ130円くらいかな?おいしいし、やすいね。


僕は、レタスとハムとチーズ。兄上は、サーモンと玉ねぎと醤油のドレッシングを選んだよ。とってもおいしかった。また食べたいな~。


その後、兄上が、近くにあるおすすめの工房にいくつか連れて行ってくれたの。多くの工房では、自分の工房で作ったものを工房の店先で売っているみたいだよ。

一つ目の工房は、武器に関する鍛冶が専門みたい。でね、そこで兄上が、店主から剣を受け取ってたよ。なんでも、従騎士認定試験以降使う剣、成長の祝いとして父上が注文してたんだってさ。兄上、突然のサプライズにとっても嬉しそうだったよ。

次に、文具の作成がメインの工房に連れて行ってくれたよ。そこでね、僕が勉強に仕えるようにって、インクとペンを買ってくれたの。軽いから、子供の僕でも使いやすいの。

他にも、色々な工房を見て回ったよ。





「あれ、あにうえ、どこ………?」


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