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この度、転生することになりまして  作者: 藍風月
第一章 「新たな家族」と「未来への路」
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新しい世界で2

あっという間に、生まれてから1年が経ちました。

僕、レイシェンはすくすくと育ってます。


え~っとね、初めて家族を見たときにぼやけてて、少し不安になったけど、今ではちゃんと見えるようになってます。

それとね、生後半年くらいで、立って歩けるようになったよ。

あと、立ったのと同じくらいの時に、初めてこの世界の文字を見たんだけどね、なんと日本語だったの。びっくりだよ~。でも、公式文書とかは旧字体だから、それは覚えないといけないんけどね。その頃から、お屋敷の中の図書室に入り浸ってるよ。それまでも、読み聞かせをしてもらってたんだけどね、自分で読みたくなっちゃって、父上におねだりしたんだ。この図書室にはね、たくさんの本が置いてあるんだよ。


まあ、こんな生活をしているせいか、僕は皆から天才って言われてるんだ。僕は、天才なんかじゃないのにね。

あと、生まれた時に、問題になった真っ白い髪と目は、七代前の当主もそうだったってわかって、解決したよ。



ここからは僕のお家とこの世界の話ね。

この世界は、時や月の数え方や数は大体一緒みたいだよ。

両親たちの話を聞くと、僕は、アンジェスノーラ伯爵家に当主の次男として生まれたみたい。両親と兄上と僕の四人家族だよ。もちろん使用人達もいるよ。僕にも専属の執事がいるんだ。基本的に、使用人は家に仕えるんだけど、専属の使用人は、一生、主個人に仕える存在になるんだって。

でね、アンジェスノーラ伯爵家って、結構な歴史ある家みたいなんだよね。ご先祖様は、なんと、建国した王様に仕えていた騎士の一人だったんだって。それから代々、騎士を輩出してきた名家みたいなんだ。父上も近衛の副団長で、国王様の側近なんだって。兄上も騎士を目指してるんだって。

それでね、僕たちが暮らす国は、スェイデリゼ王国っていうの。もうすぐ、建国700年なんだとか。あと、この国で、文官や騎士になるには、貴族が最低条件で、それぞれ決められた試験に受かる必要があるらしいんだけどね、どちらも成るのがとっても難しいみたいなんだ。さらに、この国は一夫多妻制みたいだよ。けど、父上は、母上だけを愛して、他の人とは結婚しないって宣言したんだってさ。だからなのか、他の貴族家よりも家族の仲がいいみたい。それと、この国の貴族は二つあって、中央貴族と領地貴族に分けられるみたい。中央貴族っていうのは、文官や騎士としての仕事を生業にしてる貴族のことで、王都に屋敷を構えて暮らすんだ。領地貴族は、領地を国から与えられた貴族のこと。領地貴族は文官や、騎士になれるけど、当主は、最低限一年の半分は領地で過ごすことが定められているんだって。ちなみに、アンジェスノーラ伯爵家は中央貴族みたい。それと、この国の爵位制度は、上から王族・大公・公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵・騎士爵があるんだよ。王族は王家を抜けない限り王族扱いだけど、貴族は当主がその爵位を名乗り、その家族は、当主の一つ下の爵位に相当する扱いなんだって。でも、その爵位を継げるのは、長男だけだから、次男以降は他の家に婿入りしない限り、自分自身は爵位持ちと同等に扱われるけど、家族は平民として扱われることになるんだって。ただし、功績さえあれば、国王様が爵位を与えることもあるみたい。めったにないけどね。それと、例外として、大公家は、男性王族が王家を抜けた後に名乗る爵位で、その子供は男の子なら、皆、子爵位を与えられるんだよ。



コンコンコン。 あ、セバスが来た。


「失礼いたします。レイシェン様、ご夕食の時間です。食堂で、当主様と奥様と坊ちゃんがお待ちですよ。」


この人は、僕についている執事でセバスっていうの。今年で、23歳のできる人。我が家の執事長の次男なんだって。執事長の一族は僕たち伯爵家に長い事仕えてくれていてね、長男は兄上付きの執事をしているんだ。


「わかっちゃよ。いまいくりょ、シェバス。」


まだまだ子供だから、活舌はよくないんだよね。早くちゃんと話せるようになりたいな。


図書室から食堂は遠いから、セバスに抱っこで運んでもらうことにしたよ。


「失礼いたします。レイシェン様をお連れいたしました。」

「しつりぇいします。おそくなっちぇごめんなしゃい。」


「まったく、すっかり本の虫だね、レイは。早くこっちに来て座りなさい。」

そうそう、僕は家族に愛称のレイって呼ばれてます。


「は~い。」


それから、食事が始まった。

この国の食文化は世界一進んでるんだって。いつもとってもおいしい料理を料理長たちが作ってくれるんだ。


「ふ~おにゃかいっぱい。ごちそうさま。」

「「うん、ごちそうさま」でした。」

「ごちそうさま。そうだ、執事長、後で、今日もおいしかったと料理長に伝えておきなさい。」


そのあと、いつもどおり、食後の紅茶を飲んでいると、突然父上が改まった口調で話し始めた。


「カーウェル、お前は、騎士としてやっていける程度に強くなった。次の従騎士認定試験を受けてみるか?」


従騎士認定試験というのは、この国で騎士になるために最初の試験で、年に一回だけ開かれるもの。この試験に受からないと騎士には決してなれないんだって。実技と筆記があって、実力さえあれば何歳からでもうけられるみたい。それと、この試験は受かるのは簡単なんだけど、入ってからが大変らしいよ。一度受かったら、正式な騎士になるか、従騎士を辞めるまで、家族とは会えないんだって。それに、午前中は従騎士として、正式に騎士になった先輩について学ぶんだけど、午後は毎日教官にしごかれるんだとか。そんな生活が最低でも、次の正式な騎士になるための試験を受けられる約1年後まで続く。長ければ、受かるまで永遠に。だから、騎士になるのを途中であきらめる人も多いって言われてる。でも、途中であきらめる人は貴族の面汚しって呼ばれて、一族の汚点になる。だから、騎士を目指す貴族の子は最低限の実力がないと、当主が従騎士認定試験を受けさせないことが多いんだって。代々の騎士の家系は特にその基準が高いみたい。まあ、とにかく、父上の言葉は兄上が父上に認めてもらえたということだ。


「もちろんです。私は騎士になるために、日々訓練をしてきました。認めていただけたことをうれしく思います、父上。これからも精進いたします。」


兄上はとっても嬉しそう。それに、母上も父上もうれしそうにしてる。


「そうか、では認定試験に申し込んでおこう。次の試験は、知っているとは思うが二月後だ。準備しておきなさい。次に、レイシェル、そろそろ、お前に家庭教師をつけようと思っている。お前は将来どんな人間になりたい?もしくは、習いたいものはあるか?」


「え~っと、ぼくは、ぶんかんににゃりたいです。」


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