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エピローグ
雲は厚くたれこめ、二つの太陽の光を完全にさえぎっていた。
降りしきる雪は白銀色の幕となり、強い風によってかき乱されている。
海のうねりは大陸や島にあたって砕け、飛沫をあたりにまき散らす。波は寄せては返し、また寄せることを飽きることなく繰り返す。
地殻変動によって出現した大地は雪に覆われていた。
木々や生物のない白い世界がどこまでも伸び、黒い空との境目をなだらかに描いている。
黒と白の二色の世界。
だが、そこにも明かり温もりがある。
地面におりた天蓋都市の中で、人々は時が流れるのを待ち続けていた。
やがては暗雲が晴れる。
その後には暖かな風が大地を渡り、海がいずれ無数の子供たちを陸へと送るだろう。
世界ある限り命がすべて絶えることはなく----
時は、永遠に----
そして、止まることなく流れてゆく……。




