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聖光首輪をゴブリンはガチャガチャと弄ってどうにか取れないものかと挑戦はしてくれたが、ビクともしなかった。きっとこの魔法は何か特別な解除方法があるか、掛けた術者しか取り外せないのだろう。
しばらく、知恵の輪をするようにしていたが、ゴブリンは嘆息して諦めた。
「ム 外レンナ ダガ寧ロ コノ方ガ良カッタノカモシレナ」
投げやりな言葉な様な気もしたが、
話の様子だと、俺が望んでいる方向に向かっている。意外とこのゴブリンはいい奴だった。
「どういうことだ? 俺に加護の力を教えてくれるのか?」
確かめも含め言質をとる。この辺は俺自身の交渉術とか転生なものの気がする。あくまで気がするがだけどな。
「ソウダ」とゴブリンが頷いて、俺はガッツポーズした。なんだかノートの街でいろんな冒険者に教えを乞うていたころを思い出す。そんな昔でもないけど。なんだか懐かしい感覚だ。
「加護ノ力ヲ引キ出スノニハ、人間ノ使ウ魔力ガ邪魔ニナル 加護トハ大昔ニハ全テノ生物ガ授カッテイタモノダ アル人間ガ詠唱魔法ヤ魔法陣ト言ッタ魔力ヲ使ウ技術ヲ 作ッテカラハ廃レタ過去ノ産物デシカナクナッタヨウダガナ」
大昔に廃れた技術ということは、加護の力は古代魔法よりもさらに古代の技術ということになる。
ある人間が魔法を作ったか・・・なんか最近そんな話をどっかで聞いた気がする。思い出せない。うーむ。興味が無さ過ぎて聞いてなかったか? いや魔法に関する話は一応、記憶しておいたと思うだがな。
思い出せー 思い出せー
あ! アリアの説教だ! そうだそうだ、王都のデカイ女神像が確か、魔法を作ったって言ってた!で、名前はなんだったかな。アム アム アムダ? だめだこれは思い出せないんじゃなくて、マジで記憶すらしてないかも。【魔導書】が使えたら、一発なんだけどな。まいいか。
「へえ てか、アンタってかなり歳よりなのか?」
「フム 7000年ハ数えテイタガ、其処から先ハ面倒ニナッタ」
その割にはシワシワじゃない。よく見るとあの時戦った緑の先住民なんかと全然肉付きが違う。なんていうか細マッチョだ。
「マジか!? じゃあなんでこんなところにいるんだ?」
当然の疑問をぶつけてみた。
「大昔ニ、ソノ魔法使イトノ契約ヲシテ、此処ノ守リ人ヲ頼マレタカラダ 恩モアッテ断レナンダ」
アム アム・・・女神像の魔法使いと契約したってことか? 守り人が何なんだかサッパリだけど、やっぱりいい奴だと言うのは再確認できた。
「ただのゴブリンじゃねえってことは良く分かったわ」
「因ミニ我ノ種族名ハ 最古ノ劣鬼帝ダ!」
胸を張って自慢げに種族名を誇られてもな・・・すごいんだかすごくないんだか分からん。
「ふーん 名前なんてどうでもいいよ 要はめちゃくちゃ強いってことだろ?」
「・・・ソウダ」
なんかショックを受けているところ悪いが、さっさと加護の力を身に着けたい。タイムリミットは10日、加護を習得すること、この迷宮牢獄から脱獄すること、アリアの親父をぶっ飛ばすこと、そして計画をぶっ壊すこと、やらなくちゃいけないことだらけなんだ。
「ならさっそく、稽古付けてくれ 実はあんまり時間が無いんだ」
「イイダロウ」
ウ――(´・Θ・`)――ン 夏休みっていいね




