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ページ51

お久しブリーフ

長らくお待たせしました。

今までに緑の先住民には、あの牛頭の化け物を倒すだけの力は無い。それなのに目の前にいるゴブリンは、牛頭の化け物の亡骸の上に胡坐で座り、肉片を千切っては口に含んで咀嚼している。

ゴブリンは俺を完全に無視していた。声をかけても、一度見上げて羽虫でも見るかのような視線を向けた。さほど興味もないように食事を再開する。


「聞こえてんだろ 返事ぐらいしたらどうだ?」


かなり挑発ぎみに大声をだすと、ゴブリンはようやく食事の手を止めた。


「久シク人間ヲ見テイナカッタガ、人間ノ常識ハ知ッテイル・・・先ズハ、己ノ名ヲ名乗ルノガ常識デハナカッタノカ?」


俺は呆然とした。ゴブリンのあまりにも流暢な言葉遣い。それに指摘されたことはごもっともだ。どちらに非があると言えば、完全に俺だろう。出会いがしらにラリアットをかまそうとして、口を開けば挑発していた。俺が逆にされたら、ぶん殴っていたかもしれん。


「そうだな、申し訳ない なにぶんこんなところに幽閉されてイラ吐いていたようだ あたってしまって申し訳ない。冷静になれたよ、ありがとう」


「吠エテイタカト思エバ、面白イ改心ダナ シテ、何ノヨウダ?」


俺は先ほどの信じられない戦いを思い浮かべながら、その強さを知りたかった。小兵でしかないゴブリンが魔法も使わないで、どうやって牛頭の化け物を倒せる力を得たのか。


「魔法ではない、かと言って只の体術でもない、アンタのその力はなんなんだ?」


「力トハ? 鬼力(きりょく)ノ事カ……諦メロ人間ニハ絶対ニ習得デキナイ代物ダ」


ゴブリンは何ら隠すことなく、その力を口にした。鬼力。たぶんオルガやアルナが使う鬼族の刺繍のような無属性魔法に近いはずだ。人間には習得できないと言うことは、オルガやアルナが使っているのは、魔法でそれを再現したと言うことだろうか。なにかしらつながりがありそうだ。


「モンスターじゃないと習得できないということか?」


「違ウ 鬼デハナイト習得デキナイ ソレモ鬼神ノ加護(・・・・・)ヲ持ッテイルトイウ条件付キダ」


加護。此処で棚上げしていた内容が振って落ちてきた。【魔導書】でいくら検索しても、何も出てこなかったんだ。魔法に関連することは何でも検索できるが、関連しないことはまったくもってヒットしない。機会があれば学園の図書館とかで調べてみようとしていたんだがな。俺は二つの加護、紅の狂竜の加護 骸帝の加護を持っている。もしかしたら似たような力を使えるのではないだろうか。


「その加護は鬼神の加護でなくても良かったりはするのか?」


「ナンダト? オマエハ加護ヲ授カッテイルノカ? 何ノ加護ダ!」


食い気味でゴブリンが質問を返してきた。そんなに加護を授かる(・・・)のは稀有なことだったのだろうか。


「ああ 紅の狂竜の加護 骸帝の加護の二つだ」


ゴブリンは驚愕していた。目を見開いて俺を値踏みする。信じられないのか訝しんだ顔をした。


「其レハ嘘デハナイノダナ? 加護ヲ持ッテイルヨウニハ見エナイ虚弱サダガ」


「虚弱で悪かったな、今は魔法が使えないし体がだるいんだよ、コイツの所為で! それに嘘言ってどうすんだよ 俺自身、加護が何なのかサッパリわかってないんだ。」


俺は首の聖光首輪(ゴッズコマンドメント・チョーカー)を引っ張って見せつけた。

それはいいとして、もしかしたら加護に付いて何かを教えてくれるかもしれない。そんな期待をした。











ほんっとにマジでおひさし(*´エ`*)/▽ブリーフ!!

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