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ページ37

リリネルの介入で収まった後、自己紹介にオリエンテーリングという形で入学式初日は終了した。特に問題は・・・あったが無かったようなものだろう。問題を起こすのが小物(ラビッシュ)すぎて片手間で対処できるからだ。まだアリアのことを諦めていないのか、自己紹介の時にもアリアは婚約者だとか言っていた。当然アリアは自分の自己紹介の時に全否定していたがな。


「明日から授業が始めるので~ しっかり準備してきてね~ 忘れ物とか遅刻した子は鉄拳制裁だよ~」


相変わらずのリリネルの気の抜けるような口調なのに、絶対に遅刻や忘れ物はしてはいけないと本能に刻み込んだ。アリアの情報からリリネルの経歴が途轍もないことは知っているからな。


「それじゃあ今日はおわりで~す」


リリネルは号令をかけて礼をした後に教室から出ていった。去り際に目が合ってウィンクされた。

言わなくても解ってるよね~と目が語っていた。俺だって好きで喧嘩したいわけではないんだけどな。ただ売られた喧嘩は買うだけだ。そして二度と喧嘩を売れない様に徹底的に叩き潰すのだ。コレはノートの街の冒険者たちに叩き込まれた俺の理念だ。


「レッドはこの後用事はありますか?」


「いや。訓練所で鍛錬する予定だけど、アリアも一緒にやるか? ちなみにアルナとツキノワも一緒だ」


「是非参加させてください! 同年代のお友達と鍛錬とかするの初めてだったんです」


「そりゃよかったな」


「はいっ」


俺とアリアが話しているとやはりラビッシュが絡んできた。俺を親の仇でも見るかのように憎しみいっぱいの顔で近づいてくる。


「何度言ったら分かるんだ下民! アリアはこの僕とデートに行くんだ! 汚らわしい下民は失せろ!」


「いい加減諦めろよ。アリア自身が否定してるだろうが」


「アリアは照れているだけだ!」


「だそうだが?」


アリアに聞いてみるとブンブンと首を振っていた。


「虚言癖も過ぎると困ったもんだな」


「虚言だと!? それは貴様の方だろう!」


面倒くさい。五月蠅いし話は聞かないし。だけどリリネルからやり過ぎるなってウィンクで牽制されたしな。あー タバコが吸いたい。最近吸いたいって思ってこなくなってたのに、やっぱりストレス何かなー。


どう対処しようか悩んでいたら、ラビッシュが視界からフェードアウトした。錐もみ回転して真横に吹っ飛ぶラビッシュ。目とか鼻から変な汁をまき散らして飛んでいく。


「邪魔!」


「アルナさぁああああああん!? お前何してんだ! リリネルが暴力沙汰にならんように警告していったのお前も気づいてただろ?」


ラビッシュをぶん殴ったのは俺じゃなくてアルナだった。無属性魔法陣である身体強化は使っていなかったようで安心した。たぶん使っていたらラビッシュは肉片になっていただろう。


「好きな男子の前でくだらないことを言うクソ野郎は死ぬべきっ! もしも誤解されたら可哀想すぎるの。恋のライバルとしてそれは見過ごせない」


「アルナさんっ ありがとうございます」


女の友情? よく分からん。恋のライバルってなんだ? アルナが俺にベタ惚れしてるのはよーーーーーっく知っているが。アリアは誰か好きな奴でもいたのか? てかお前ら抱き合ってるけどそんなに仲良かったっけ。いや、今日知り合ったばっかりだったはずだ。


「アルナ。お前はぶん殴ってスッキリしただろうけどな。絶対あのクズは俺にやられたと勘違いしていると思うぞ。たぶん明日から俺が絡まれるんだが、その辺はどうするつもりなんだ?」


「・・・レッドに任すねっ」「お願いします」


「あー 分かったよ 俺が対処してやる」


「「ありがとう(ございます)レッド」」


上目使いで頼んでくる抱き合う美少女の頼みは断れんだろう・・・アルナとアリアのこの無駄な結束力はなんだ。


「ご愁傷様であろう」


ツキノワが俺の肩にソっと手を置いた。なんていうか泣けてくるぜ。

取り敢えず。ラビッシュは放置して、四人で寮に一番近い第二訓練所へと赴くことにした。

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