企画解答
※追記あります
解答:貴方達を殺す人間は透坂雨音に化けていたリィズ・ブランディシュカです。彼女は登場人物の視点からみて神の階層(ニアリアル階層)にいる人間。犯行動機は、妹の目覚めのため。
リィズ・ブランディシュカには双子の妹がいました。
その妹の名前は、透坂雨音。
想像する事、空想を形にする事が得意な人間です。
しかし、双子の妹はとある事のせいで現実に絶望して、覚めない眠りについてしまいます。
リィズ・ブランディシュカは彼女を目覚めさせるために、妹になりすまして活動を開始。
透坂雨音が紡いでいた執筆軌跡を引き継ぐことにしました。
けれど、所詮は付け焼刃。
双子の姉妹は互いをよく理解していたけれど、思考をそっくりそのまま真似る事はできなかったのです。
妹の残した物を育て、結果を残せば、現実に希望が芽吹く。
妹が残した足跡は、努力は、あがきは無駄ではなかった事になる。
だからリィズ・ブランディシュカは、そうしたら、眠り続ける妹が目覚めると考えていました。
しかし、結果は振るわなかった。
リィズ・ブランディシュカは、次の手に打って出る事にしました。
彼女は、妹が紡いだ物語の世界に旅立ち、妹を目覚めさせるためのヒントを探しにいきました。
そして、生半可な事では妹の運命を覆せないと思うがために、登場人物達に強大な試練を課していきます。
その一つが、方城未利の死の運命。
それは、波紋を広げ、別の世界にも影響を及ぼしていきます。
永野未来の生きる世界での茉莉の死。
アスウェル・フューザーの生きる世界でのレミィの死。
蝶の小さな羽ばたきが、風となり、暴風と化し、透坂雨音の残した作品を浸食していったのです。
それは、毒。
何者も生き残る事のない、愛と悪意と希望と絶望。
毒をくらった者達は、自分の体の中に毒をためこみ続けながら、それぞれの世界を生きていきます。
この毒の連鎖は、リィズ・ブレンディシュカがその手に、希望か絶望かを手にするまで続くのでしょう。
毒はやがて、全てを腐らせ世界を壊し、人々を破滅へと追いやります。
だから、人々は持てる全ての力を振るって、総力をとして、犯人を捜さなければなりません。
探さなければ、なりませんでした。
しかし、出題の時間は終わり、解答の期限は過ぎ、用紙は白紙のまま。
関心だけを集めて、物語は中途半端な幕引へと移ります。
人々は、自分達を殺そうとしている犯人を見つけ出す事ができませんでした。
ならば、後に辿るのは滅亡と破滅のみ。
全てが毒にのまれて死に絶えます。
創造物も創造主も。
所詮、それが彼女の実力だったのでしょう。
リィズ・ブランディシュカという、双子の姉の限界だったのです。
しかしそんな中でも、登場人物や双子の姉妹の思惑を超えうる存在がいたという事を覚えておいてください。
解答の権限が与えられていたのは、決して貴方達だけではないのです。
仲仁へび。
双子の姉妹の弟。
しかし彼は、存在しない人間です。
リィズ・ブランディシュカ、透坂雨音が執筆していた階層には存在しない者でした。
彼もまた、リィズによって演じらえていた存在にすぎない。
けれど、だからこそ、彼もまた回答者になりえたのです。
双子の姉妹の世界に、二人しか存在しないその狭い世界に、もしも誰か、手を差し伸べる勇気を持った第三者が存在していたのなら。
彼は、そんな願いと希望によって、創り出された存在でもあるのだから。
彼の存在は、勇気啓区として作品内に反映されています。
存在しないはずの人間として描かれ、だからこそ盤面をひっくりかえす可能性を与えられた、特殊性の強いキャラクター。
もしも彼が答えに辿り着けるのなら、絶望と破滅の未来を回避する事ができるでしょう。
全ての人が幸せになれるハッピーエンドの条件は、なくなりました。
しかし、多くの人が幸せになれるノーマルエンドの条件はまだ残されています。
曖昧な希望ではあるけれど、たしかにいたこの企画の観測者に敬意を。
未熟な計画であり、ほぼ100%の確率でハッピーエンドに行けない事を条件に、戦った者達に敬意を。
彼女彼等の行く末に、少しでも希望がある事を、私は願います。
企画にちりばめられた主なヒント一覧
・規格終了段階の作品数
透坂雨音 基準数
リィズ・ブランディシュカ 基準数マイナス1
リィズが透坂の皮を被っているという暗示。そして、リィズ作品の伸びは姉が活動し続けているというヒント。
・コード無効対象
仲仁へび
眠りについた妹の魂は、現実に存在しないへびとは自由にやりとりがとれる。
・コード有効対象
リィズ・ブランディシュカ
眠りについた妹の魂は、生きて現実で活動している姉とはコンタクトがとれない。
・解答には、
メタリアル世界・ニアリアル世界にて、物理的な手段で目的達成する事は含まれない。
A:物理こみで目的達成しようとしてるのはフィクション階層です。
・企画を実行している人の目的は、一つとは限らない。
A:仲仁へびのくだりが該当
・企画を発案した人間と、企画を実行している人間は区別して考えるべきである。
A:発案者はメタリアル階層の透坂雨音「何か変わった事やりたかった」との事。性格悪い。実行者はニアリアル回想の透坂雨音の皮をかぶったリィズ。
・誰も真相にいたらない云々
成功率が低いタイミングで結構している所に、殺意と憎悪がかいまみえる……。しかし、一応ヒントを残してる所が天邪鬼。
メタリアル階層 透坂雨音のペンネームを使って全作品を執筆している『私』。現実に存在する人の方です。企画を発案した人がいる階層。
ニアリアル階層 コードを使用しないと活動報告欄で執筆できない『透坂雨音』がいる世界。魔法が存在し、死者も存在する世界。それ以外は現実に限りなく近い。透坂に化けているリィズが活動。天啓を受けた後、殺意と憎悪を再装備して企画を実行。
ニアリアル演出階層 透坂雨音が、リィズ・ブランディシュカが、仲仁へびが存在している世界。
フラグメント階層 魔女とか未練とかがある階層「ベルカ、オリガヌ、ガイアなど」
フィクション階層 登場人物がいる階層「姫乃、紅蓮など」
という事でこれにて企画を終了します。
途中途中で、「えっ、なにこれ心霊現象? こわっ」となった人がいたら、すいません。
リアル階層ではちゃんと透坂や弟君は存在してます。
「ひょとして、あれ、心霊現象?」という事でもないので、安心してオッケーです。
初めての試みなので、たぶんどっかにぼろが出てるかもしれませんが、その時はすいません。
企画の結果は、白いツバサの結末に反映する予定なので、機会がある時に見守っていただけると嬉しいです。……嬉しい、かな?




