表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさん聖女の異世界救済計画 〜ジャマなやつらは結界で潰す〜  作者: あらたまのみこと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/16

第1話:聖女爆誕、しかし中身はおっさん

異世界に転生したら、聖女だった。

……いや、本当に何が起きているのか分からなかったし、絶望した。


前世の俺は、40歳の独身貴族。一流企業に勤め、十分な貯金もあり、趣味も仲間も充実していた。彼女こそ最近はいなかったが、男としての欲求不満は大人のお店で健全に解消していた。間違いなく、中身は成熟した大人の男だったのだ。

それなのに、異世界で記憶を取り戻した私が直面したのは、桃色の髪にクリッとした瞳を持つ、お人形さんのような美少女の肉体。


――男の魂に、超絶美少女の器。バグにも程がある。

困惑の極みにある俺を置き去りにして、教会は俺を「聖女」として認定した。 混乱と困惑で頭の中はぐちゃぐちゃになり、いっそ岩に頭をぶつけて叫び出したいほどのストレスだった。

だから、最初にこれだけは信じてほしい。

この物語の結末は、決して私自身が望んでいたものではないということを。


「・・・けて・・おじちゃん」



この国の成人の儀式で、お馴染みの魔力や職業を調べる水晶に触れた時のことだ。

俺は突如、光と共に白い空間へと意識を飛ばされた。 現れた自称・神は、言いたいことだけを一方的に並べ立てた。 曰く、お前は神の使徒であり、聖なる定めを持つ聖女である、と。膨大な魔力と人類唯一の『聖属性』を持ち、汚れた大地を浄化し、魔物の脅威から人類を救うのがお前の使命だ、と。


こっちが前世の記憶を取り戻してパニックになっている最中だというのに、その神とやらは言うだけ言って消え去った。無責任にも程がある。こちらの同意もなしに、強制労働させる気か。


そうして俺は、不本意ながらも聖女にされてしまった。 突然の異常事態、見知らぬ世界、そして奪われた男の肉体。 極限の不安とストレスは、俺のなかで、猛烈な「攻撃性」へと変換されていった。


「こ、これは……っ!?」

「おお、この水晶の輝きは……!」

意識が現実に戻ると、儀式を取り仕切っている司祭や助祭が、ひっくり返った声を上げていた。水晶からは、目を潰さんばかりの圧倒的な光が溢れている。


「聖属性の光だ!」

「聖女……聖女様だ!」

「すぐに枢機卿閣下に連絡を!」

教会は、瞬く間に耳をつんざくような喧騒に包まれた。司祭たちは互いに怒鳴り合い、見学していた村人たちもざわめき、うるさく騒ぎ立てる。


「うるさい……」

顔をしかめ、耳を押さえて、その場から抜け出そうと足を踏み出した。まずは一人になって、このぐちゃぐちゃな頭を整理したかった。


「おい、そこの君! 儀式の最中にどこへ行く気かね!?」

教会の神父が、咎めるような声を上げて私の前に回り込んできた。 だが、今の私の苛立ちは沸点に達していた。


信じてもいない神に勝手に使徒にされ、わけのわからない義務を押し付けられ、大の大人の男だった自分が、幼い少女に変えられた。なぜ俺が? どういう権限で? その直後に、この不快な騒音の嵐だ。俺が怒りを発して何が悪い!


神父の制止を完全に無視し、出口に向かって歩き続ける。 すると、神父は俺の怒りに気づくこともせず、不躾に私の華奢な肩を掴んで強引に引き止めてきた。


「どこへ行く、勝手に動いてはならん!」

――ガシィッ、と華奢な肩に痛みが走る。 前世の俺ならびくともしない力が、今の細い身体を容易くねじ伏せる。その理不尽な肉体の弱さと、見下ろすような神父の態度が、俺の導火線に火をつけた。

完全に忍耐の限界を超えた。


「――お前、誰に向かって命令している?」

振り返り、神父を真っ向から睨みつけた。 その瞬間、聖女としての能力が完全に覚醒し、俺の怒りに共感するように、全身から魔力が爆発的に吹き荒れた。


後に聞いた話では、桃色髪の可憐な美少女の瞳が黄金に染まり、その身体からは銀色に燃え盛る陽炎のような光が噴き出していたらしい。

ドォン!! と、教会全体に物理的な重圧が叩きつけられた。


身内も仲間もないこの世界で、なぜ俺がこいつらのために煩わされる必要がある? 百歩譲って俺が神の使徒で聖女だというのなら、なぜこの有象無象どもは、俺の許可なく視界の中で騒ぎ立てる? 俺の意思を確認もせず、俺の行動を縛ろうとするな。


「お前たちは、俺の敵か?」


可憐な少女の唇から、地獄の底から響くような、冷徹な「男の声」が漏れる。

「――殺すぞ」

教会が、完全に静まり返った。


神聖でありながら、あまりに暴力的で圧倒的な「聖女」のプレッシャー。 そして、目の前の愛くるしい美少女が、明確な殺意を持って自分たちを「敵か味方か」で品定めしているという事実に、彼らの脳は完全にフリーズしていた。


評価・レビュー等は受け付けておりますが、返信できない場合が多いので、ご承知おきくださいmm


本作はAI(Gemini)を利用し、校正を行っています。

基本お話は完全に手作りですが、描写等のもサポートしてもらっています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ