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小説の書き方を勉強していくエッセイ  作者: Yuji
2.基本プロットを学ぶ。
6/12

まとめ。『基本プロットのなろーからいず?いやそれだけじゃない』

まとめ!


 この章では『Save the Cat! Writes a Novel』という本を下敷きにして、物語を書くための基本のプロットを勉強してきました。自分が。


 もういちど、もういちどだけ繰り返します。基本のプロットは三段構成。



 ◇◇◇◇


 Act 1:

 主人公の元々の生活があって、ある日人生を変える大事件が起こる。


 Act 2:

 なんとか頑張って事件を切り抜けるけれど、そうして得た成功は、まやかしだったことが判明する。


 Act 3:

 まやかしの成功、そして陥った絶望から立ち直った主人公は、仲間や道具を集め、知恵を駆使して事件の元凶を解決する。


 ◇◇◇◇



 だそうです。


 グレンラガンのようなアニメ、それから多くのハリウッド映画なんかは、この基本プロットに沿って物語が展開します。






 つまり、このプロットをなぞれば面白い物語が書ける……!!!






 わけないですよね。そんなわけないです。


 これまで長々と書いてきたのになんだか申し訳ないのですが、このプロットラインをなぞるだけでは面白い物語にはなりません。


 なぜこれだけでは不十分なのか。その理由を四つ考えました。そしてそれが今後のこのエッセイの課題にもなっていきます。




 ◇◇◇◇


 ①基本プロットを『モノにする』だけでも難しい。


 基本の三段プロット、シンプルに見えますが、そもそも過去の名だたる天才作家さんの方々が試行錯誤の末に到達したストーリーを無理やり帰納して得られた『仮説』です。


 抽象的なんですよね。血がかよってない。ただのホネ!


 そんなプロットの表面だけなぞっても面白いわけがないんです。


 物語を面白くするには血肉が必要なのです。グレンラガンのように。


 自分のような初心者作家には経験が欠けている(才能の方は言いっこなしです)ので、基本プロットをモノにして、血の通った物語を書くというのが難しいです。


 こじんてきには、三年くらい頑張れば自分も少しくらいはモノにできる……か!?と思ったりします。





 そんな中ですね、


 この基本プロットをみごとに自分のモノにしている『なろう小説』があったのです……


 あったのです……が!!


 削除されてる!!


 作者様が削除なさっている……ファンとしてはかなしいです。


 ここで勝手に紹介したかったのですが、なくなったのでなくなく諦めます。無く泣く。




 ……有名作品を挙げると、たぶん『転スラ』は基本プロットを壮大に膨らませた上で、なろう流アレンジが効いてるんじゃあないですかね。自分はちゃんと読んでないのでなんとなーくの推測ですが。あれだけウケるってことはそうなんだと思います。プロットはアレンジが入りつつも基本に忠実で、そして細部まで丁寧に、血の通った物語を描かれているのだと思います。すごいことです。



 ②他にもプロットは存在する


 この章のタネ本の著者さんは言いました。



『イカした物語は、すべからく十五のプロット・ポイントを含んでいるんです』



 ……ほとんどのお方はお気づきでしょう。


 これ、著者さんの嘘です。本を売るための文句です。セールストーク。営業です。


 自分はこのプロットを『基本プロット』と名付けました。勝手に。基本のプロットは『基本』かもですが、『普遍』じゃあないです。例外ももちろんあります。


 短編小説ではまたちょっと違ってきますし、それから例えば、いわゆる『なろう系』小説を書くとします。その際は、基本プロットのアレンジ。『なろーからいず』も必要になってきますね。


 基本プロットのAct 1のとこを丁寧に書いていたつもりが『展開遅い』って思われたり。Act 2の浮き沈みを詳細に描いて『ストレス物語』と思われたり。それでは『なろう』じゃ大きな人気は得られないかもしれません。


 ……初心者作家の自分はなろうで大きな人気が欲しいなんてそもそも思ってはいませんが、それでも少しは『なろーからいず』を意識します。



『なろーからいず基本プロット』の他に、長編物語で自分が語れるのは『日本のアニメ』と『大陸系の近代西洋文学、とくにロシアの』です。


 日本アニメや西洋文学には基本プロットに収まらないイケイケ物語がごろごろしてます。


 そんな基本プロットに収まりきらない話の筋を『特殊プロット』と名づけて、このエッセイの後の章で扱いたいと思っています。ちなみにこっち系の物語、なろうの中で自分が楽しんで読んだ(読んでいる)のだと、



━━━━


 つこさん。さんの

『いねむりひめとおにいさま』シリーズ

 https://ncode.syosetu.com/s9981e/


 SATURNさんの

『発寒中央物語』

 https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n4162fv/


━━━━



 なんかがそんな感じだなあと思います。勝手に載せてすいません。読んでらしたら笑って許してください。(※追記:どうやらお二方とも笑って許してくれました)


 あくまで自分の印象なのですが、こういった物語にはサイドストーリーがあったり、登場人物が入り乱れたりして基本の三段プロットにはおさまらないドラマが繰り広げられます。


 例えるならフランスの作家バルザックの『人間喜劇』と呼ばれる世界観。それからロシアの作家ドストエフスキーの『ポリフォニー的手法』のよーなかんじでしょうか。




 ちなみに基本プロットを意識して物語を書く利点は、


『物語が分かりやすいこと』


 だと思います。


 とりあえず基本のプロットをなろーからいずして物語を書けば、面白い面白くないは別にして『分かりやすい』物語になります。展開が明確に理解されます。これは本当だと思います。


 特殊プロットを採用するというのは、つまりは『分かりやすくはない』物語を書くということです。にも関わらず『読ませる話』をお書きになっているお二方の書く力、すげえと思います。つめのあかくれないかな。




 ③プロットはなくても小説は書ける


 この章で基本のプロットを勉強したそもそもの理由はあれでした。プロットがあった方が自分が物語を書きやすいからでした。


 でも、プロットなんてなくても物語は書けるんですね。それはプロット本を書いたBrodyさんも言ってました。


 なろうの中でもプロットなし派はなかなかに多いみたいです。なんでそんなことが分かるかというと、とある神エッセイがそれを証明したのです。なろう作家様にインタビューをして、作品論なんかを直接聞き出しちゃおう、というちょー面白いエッセイでした。


 神エッセイでしたが、インタビュー主様が退会されたのでもう残っていません(合掌)。


 今でも読めるのは、ユーザー名『Gyo¥0-』さんへのインタビューです。活動報告にご自分のインタビュー記事を再掲してくださいました。うれしいです。



━━━━


『大人なろうユーザーに本気で取材してみた。』Gyo¥0-の回答


https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1339485/blogkey/2510468/


━━━━



 このインタビューによれば、Gyo¥0-さんの代表作『なまこ×どりる』(https://ncode.syosetu.com/n3777fc/)はプロットなし。テンプレを利用しつつ(テンプレや決まり事に利用されるのではなく利用『してる』。ここ重要)、膨大深淵な設定のある世界の中をキャラクターが元気に動き回ってるみたいです。


 作家様ご自身が自分のキャラクターと物語の世界観を愛されているからこその芸当ですね。すごいことです。



 ④プロット以外の要素が大きい


 というかそもそもプロットとか構成を楽しむために小説を読む人なんて、ほとんどいないですよね。小説で大事なことは他にもたくさーんあります。


 キャラクターの魅力、

 作品テーマ、

 文体、

 世界観、

 ジャンル、

 などなど。


 プロット以外の要素のなんと多いことか……


 面白い物語を書くためには、こういった点も勉強しないといけませんね。




 ◇◇◇◇




 ……ということで、基本のプロットを勉強するだけでは不十分な理由を四つ挙げました。


 ①基本プロットをモノにするのは難しい。

 ②特殊プロットもあるよ。

 ③そもそもプロットなしでも物語は書けるよ。

 ④プロット以外の要素のなんと多いことか。


 そんな感じです。


 小説書くためにベーシックなプロットを勉強したつもりが、むしろわからないことが増えた気がします。


 なんということだ。課題が増えに増えています。


 でも、でも自分は、『しっかりとした』小説を書きたい。首尾一貫した、構成の綺麗な、ナイスな伏線のある物語を書きたいのです。


 そのためには一歩ずつゆっくりと「まっすぐゴー」しかないですね。初心者ですから。


 夏目漱石も芥川龍之介に言って(書いて)います。


『ゆっくり進む牛になれ』


 と。


 結局芥川は牛になれずに天に召されましたが(失礼)、芥川でさえ牛になる必要があったのですから、自分などは蟻か何かになってあくせくする必要があります。


 そんなわけで、今後は『基本以外の特殊プロット』、そしてプロット以外の要素、『キャラクター』、『文体』、この辺りを勉強したいと思っています。



 ……グレンラガンについてもう少し書きたかったのですが、次回のエッセイでこの章のおまけとして書くことにします。

参考ブログ記事『夏目漱石 芥川龍之介に宛てた手紙』

https://www.itsuwanoutsuwa.com/soseki-natsume/


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― 新着の感想 ―
[良い点] Yujiさま 初めて感想を書かせていただきます! まさか、このエッセイで拙著・発寒中央物語をご紹介頂いているとは存じ上げず、慌てて謝意を伝えたく。 私は特に何も考えず、書きたいものを書い…
2020/01/18 15:27 退会済み
管理
[一言] 真面目にプロットを書くとつまらない感じになってしまうので、私はプロット書いてないです。 短編はそれでいけるんですが、連載は続ければ続けるほど訳が分からなくなります(笑)
[良い点] >でも、でも自分は、『しっかりとした』小説を書きたい。首尾一貫した、構成の綺麗な、ナイスな伏線のある物語を書きたいのです。 え。すでに書いてらっしゃるではありまえんか……。 つこさん。も…
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