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小説の書き方を勉強していくエッセイ  作者: Yuji
2.基本プロットを学ぶ。
2/12

Jessica Brody (2018) Save the Cat! Writes a Novel. Ten Speed Press.

『基本プロットを学ぶ。』その一。

 これは、初心者作家(自分)が小説の書き方をどうにかして勉強したいエッセイです。小説を書くために、何から手を付ければいいのか。ちょう悩みますね。


 そもそも小説とはなんぞや、とか、そんなことまで考えてしまいます。


 小説とは何か……いったいぜんたい何なのか……ここでカンペキな定義、思考の限界点、言語の深淵に挑戦する気はさらっさらありません。とりあえず、小説ってこんなもんだろ、てとこからスタートします。




『登場人物がいて、なんらかの出来事がある。それが文章で綴られる』




 これを小説としましょう。自分が今考えました!


 まずは登場人物。大事ですね。面白い小説には魅力的な登場人物が欠かせません。


 次に出来事。もしくはイベント、事件、困難。これがないと物語にドキドキ感が生まれません。


 それから文章。小説を漫画や映画、ドラマにアニメ等の他媒体と区別する決定的な要素です。



『登場人物』、『出来事』そして『文章』。この三つの要素を抑えれば、とりあえず小説になるはず!!たぶん!!



 ということで、この三要素をこのエッセイの当面のテーマとしますそうします。


 で、どれも大事なのですが、まずは『出来事』にスポットライトを当ててみたいと思います。出来事の連続。それが物語であり歴史。


 その大雑把なスケッチ、物語の初めから終わりまでの下書きのことを『プロット』と言うそうですね。


 で、このプロット、あってもなくても小説は書けるみたいです。いや、自分が言ってるわけじゃあないです。


 誰がどこで言ってるかとっていうと……



『Jessica Brody (2018) Save the Cat! Writes a Novel: The Last Book On Novel Writing You'll Ever Need. Ten Speed Press.』



 この本の冒頭にそう書かれています。洋書です。小説を書きたい人に向けて書かれた本です。


 こんな怪しげな本は信用できない?まあ待ってください。


 米国の本家Amazon.comで『Write novel』って検索すれば、この本が最初に出てきます(2019年12月30日現在)。本は2018年出版。まだ新しい本で、今後もスタンダードとして残っていくかは分かりませんが、現在三百近い評価のそのほとんどが星五。ベストセラーのモンスター本です。


 ベストセラーになるくらいだから、中学生でも読めるくらいの簡単な英語(失礼)。自分が読めるくらいには易しいです。そして読み物としても面白い。


 んで、この本の冒頭では『作家』というものが二種類に分けられています(p.4-5)。


『Plotter(プロットあり派。辞書によれば陰謀者とか航路図製作者の意)』


『Pantser(プロットなし派。手元の辞書に載ってないけどぐぐるとDiscovery Writerの意、らしい)』


 この二種類です。要は、作家にはプロットあり派となし派がいる。そしてなし派がいるということはプロットなんてなくても小説は書けるみたいです(強引)。


 自分はというと、プロットはあった方が安心します。プロットあり派です。初心者ですから。レールはあったほうがいい。でも、なかなか難しいんですよね。これが。


 んで、思うんです。




『プロットのテンプレってないのか?』




 ……あるんですね。もちろんあるんです。むしろ巷にはプロットの本があふれています。きっと、そういった本を参考にされたことのある作家様も多いのではないでしょうか。


 それで、数あるプロット本の中でも自分が参考にした/しているのがこれ。あ、宣伝ではないです。



『Jessica Brody (2018) Save the Cat! Writes a Novel: The Last Book On Novel Writing You'll Ever Need. Ten Speed Press.』



 という本です。


 なんだか見覚えありますか?その通り。ついさっき参照したばかりです。


 この本、実はプロット本です。物語を書くための基本となるプロットを詳細に解説してくれている、初心者にとってはありがたい本なのです(もちろん著者のBrodyさんはプロットなし派のことは否定してはいません)。


 んで、Brodyさんが言うには、


『時代もジャンルも越えて、読者の心をつかむイケてる物語はぜーんぶ、十五個のプロット・ポイントからできているんです!(筆者による意訳。原文はあとがきに)』


 らしいです。


 イケてる物語はみんな、たった十五個の要素からできているのだそうです。そこを押さえてプロット作ればいいみたいです。



 ホントですかね(疑心暗鬼)!



 全部を詳しく書いてしまうと権利上の問題が発生するかもなので、このエッセイではこの本に大雑把に触れて、意訳解釈実例を出しつつ、『基本のプロットとはなんぞや』を勉強していきたいと思います。


 あ、勉強するのは自分ですので。


 先に超おおざっぱに要約すると、イケてる物語は三段構成なのだそうです。こんな流れ。



 ◇◇◇◇


 Act 1:

 主人公の元々の生活があって、ある日人生を変える大事件が起こる。


 Act 2:

 なんとか頑張って事件を切り抜けるけれど、そうして得た成功は、まやかしだったことが判明する。


 Act 3:

 まやかしの成功、そして陥った絶望から立ち直った主人公は、仲間や道具を集め、知恵を駆使して事件の元凶を解決する。


 ◇◇◇◇



 次回から、Act 1、2、3について触れていきたいと思います。


"[W]hether you're writing a fantasy series, a romance, or the next Great American Novel, every captivating story throughout time (from Jane Austin to Agatha Christie) has the same fifteen essential plot points [...].(本の裏表紙より)"

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― 新着の感想 ―
[一言] こうやって論理的に小説の書き方を模索していく手法は大好きです! じっくりと学ばせていただきます!
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