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しらすがおいしい幸恵光港の国

私と友達


私は赤ちゃんの頃、両親と一緒に、しらすがおいしい幸恵光港の国へ引っ越しました。


ここは美しい海に沿って小さな港町が一列に並ぶ国で、海の幸に恵まれた素晴らしいところです。

とても静かで波の音がよく聞こえます。


建物はどれも白い砂を匠の技で固めて作っていて、ちょっと嫌だけれど、ちょっぴり素敵です。


引っ越してすぐ、私にはたくさんの友達が出来ました。

けれど、アイドル活動を始めてからは他の国でお仕事をすることがほとんどで、気が付けば、休みの日は一人で砂浜で遊ぶようになりました。


でもそんなある日のことでした。

私に新しい友達ができました。


めちゃくちゃな奴と可哀想なお姫様。

二人の友達ができました。


めちゃくちゃな奴は本当にめちゃくちゃで、気分もやることも全部めちゃくちゃで、ソニックブームとかで町までめちゃくちゃにするような子でした。

でも、人を思いやるところがあって、私は彼女のそんなところだけは好きです。


可哀想なお姫様は、色々あって本当に可哀想でした。

少しだけお話しますと、両親と離ればなれになって一人ぼっちだったのです。

でも彼女はとても強い子で、私は彼女のそんなところに憧れています。


次に、特別な人のお話をします。

それは後輩のなのりちゃんです。


彼女はいつの間にか側にいて、私に憧れて、どこまでも後をついてくるようになりました。

とても自由な子で、私は彼女のことが羨ましくもあったし、うっとうしくて嫌いでもありました。


でも自由なのはいいことで、嫌いになるなんていけないことだと私は気付きました。

気付いてからなんだか大好きになって、今は可愛くて仕方ありません。

二つくらいしか年は違わないけれど、可愛くて仕方ないのです。


私は今も、彼女と一緒にアイドル活動を頑張っています。

彼女は友達でライバルです。

ても勝ち負けなんて気にしないで楽しく頑張ろうねって約束したので、いつも楽しく頑張っています。


最後に私の夢を紹介します。


私の夢は、みんなの優しさを繋ぐアイドルです。

世界中が優しくなったらいいなと思っています。



アイマイ・もこ



なのり「これ、先輩が書いたなのり?」


もこ「ナレーションさんに手伝ってもらってね」


なのり「いい趣味なのり」


もこ「趣味って、お母さんに作文の宿題を出されたんよ。アイドルやって勉強が大事って」


なのり「なのりは宿題がないからお勉強できないなのり……」のりしおー


もこ「勉強くらい、したいだけ勝手にしいよ」


なのり「わかりましたなのり!勝手にいっぱいお勉強するなのり!」


みい「勝手にやなくて、教えてあげえよ」


もこ「おかえり!お母さん!」


みい「これ届いてたよ。もこのライブVHS」


もこ「恥ずかしい……」


みい「小さなライブやけど、こうしてVHSになるんはすごいことよ」


もこ「それは、お母さんが昔すごいアイドルやったっち」


みい「私は関係ありません。これは、もこの頑張りをお偉いさんたちが評価して実現したこと」


もこ「そうなん?」


みい「そうやよ。よくがんばりました」なでなで


もこ「えへへー」にまー


みい「さすが私の自慢の娘」ぎゅう


もこ「んふふー」にへー


なのり「先輩のお母さん、元気になって良かったなのり」


みい「なのりちゃんのおかげね」


なのり「なのりの?」


もこ「なのりがなんしたん?」


みい「なのりちゃんは、ちょこちょこ私に会いに来て、もこの話をいっぱい聞かせてくれたんよ」


もこ「そんなことしてたん?」


なのり「しっーなのり!」


みい「ごめんね。でも隠すことでもないじゃない」


もこ「よくがんばりました。ありがとう」ぎゅ


なのり「えへへー」でれー


もこ「さすがおちの自慢の後輩」なでなで


なのり「なーのり!」のりのり


もこ「さて、さっそくVHSを見ましょうか」


なのり「わーい!」ぱちぱち


いいライブでした。


もこ「びっくりしたー」


なのり「ナレーションさんなのり?」


驚かせてごめんなさい。

私も見たくなりまして。


もこ「どやった?おちのライブ」


歌の世界観がしっかり表現されていて、歌唱力も申し分ありませんでした。


みい「旅してとっても成長したね。あの表現力はどうやって身につけたん?」


もこ「んー、劇の国で演劇した時かな。先生に言われたんよ、世界観を表現することは大事って」


みい「演劇をねえ。たくさんの経験をもこはしたんやね」


もこ「うん!でも、それだけじゃないやよ」


みい「他にも秘密があるの?」


もこ「お母さんのレッスン!」


みい「まあ、嬉しい!」


もこ「ライブまでの間にお母さんから受けたレッスン。やっぱりすごいなって思った」


みい「どういうところがすごいなって思ったの?」


もこ「声の出し方とか細かいところ」


みい「テクニックね。お母さんも昔は苦労したんよ」


もこ「これからももっともーっと!おちの知らないこと教えてね!」


みい「はい、喜んで」


もこ「それでいつかね。おちと、おちと……」


みい「ん?」


もこ「おちと一緒にライブしよう!」


みい「はい、それも喜んで!」にこっ


なのり「いいなあ……」


もこ「おまたんとは、まだまだ先やよ」


なのり「どうしてなのり?」


もこ「おちも半人前。おまたんも半人前。二人揃って立派なアイドルになったら、一緒にライブしようね!」


なのり「絶対に立派なアイドルになるなのり!そのためにお勉強がんばるなのり!」


もこ「なのりは、家であんまり勉強せんの?」


なのり「家族も村の人もみんな忙しいなのり」


もこ「アイドルには、どうやってなったんよ」


なのり「録画した先輩を見て頑張りましたなのり!」のりのり


もこ「ええ……」


みい「きっと才能があるんやね。よし、これからはうちにレッスン受けにおいで」


なのり「!?」


みい「二人一緒の方が楽しいと思わん?」


もこ「まあ、おちは別にいいけど」ふい


みい「やって」


なのり「!?」


もこ「なんよ」じとー


なのり「!?」


みい「なのりちゃん。おーい」


なのり「はっ!パニックになってました!」


もこ「ほーん」


なのり「先輩!さっそくレッスンがしたいなのり!」


もこ「いいよ!夜ごはんまで、みっちり教えてあげる!」


なのり「ぴっちり?」くびかしげ


もこ「はあ?」


なのり「?」くびかしげ


もこ「みっちり。ぎゅぎゅーてことやよ」


なのり「?」くびかしげ


もこ「いいからおいで!いくよ!」たたっ


なのり「待ってなのり!」たたっ


みい「ふふっ、二人とも可愛いんだから」くすくす


ボス「まったくだ」


みい「あらお父さん。おかえりなさい」


ボス「なのりちゃんの親に連絡はしたのかね」


みい「今リアルタイムでしてっち、大丈夫」


ボス「彼女の親と、まるで友達のようだね」


みい「友達やよ。あの子らとおんなじ」


ボス「もこに、また友達が出来て良かったよ」


みい「寂しい思いたくさんさせちゃったからね……」


ボス「お母さんのようなアイドルを目指すあの子を応援したこと、それを今でも後悔しているかい」


みい「いいえ。今は誇らしくさえ思っていますよ」


もこ「おかえりお父さん!」とびつき!


ボス「ただいま」


みい「一周してきたん?」


もこ「なんか、追いかけっこになっちゃった」


みい「あらら」くすくす


なのり「まてー!」とたとた


もこ「こっちやよー!」とたとた


みい「なのりちゃん!必ず追い付きいよ!」


なのり「はいなのり!」たたたっ


ボス「今夜は賑やかになりそうだ」


みい「なのりちゃんお泊まり決定」みて


ボス「……夜中は静かだろうね」


みい「その辺りはまだまだ子供やっち、どうかな」


ボス「仕事が残っているのだが」


もこ「お父さんも遊ぼー!」とびつき!


ボス「お父さん遊んじゃう!」うきうき

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