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反逆の国

ぽん「あ。逆さの国だ」


いえ、ぷち違いますね。


ぽん「ぷち違うの?建物逆さまだよ」


逆さの国に包まれたあの国は反逆の国。

世界に構わず自分を貫く反逆児の多い国で、つい最近のこと、嫌われ隔離されて独立したばかりの国です。


ぽん「なにしたんだろう」


建物がー!ひっくりー!というかびっくりー!


ぽん「これで元通りだね」


もどせー!いやだからー!ちょっとー!


ぽん「ありゃ、どうしよう。ひっくり返すと他がひっくり返っちゃう」


きゃー!もういいからー!ゆるすからー!


ぴょん「もういいって」セタップ


ぽん「じゃ、着陸」


めがまわるー!くるくるするー!そうだおすしたべにいこー!


ぽん「到着」


もこ「不思議な光景」


逆元「にゃんちは!私は逆元りょうにゃだにゃん!」にゃん!


ぽん「がおにゃん!ぽんちゃんです!」にゃん!


ぴょん「彼は逆さの国を、いずれ世界を変えようという反逆児のリーダーだ」


ぽん「そうなんだ」


逆元「これからは横向きの時代だにゃ」


ぽん「横向き?」


逆元「良くないことはさっと受け流して、良いことは右習え左倣えでいこうというものだにゃ」


もこ「おっさんが、にゃんにゃんにゃんにゃん、てキモいやよ」じとー


逆元「良い文化を倣ってのことだにゃ」


もこ「キモいんはキモい」


逆元「なら、お手本を見せてくれにゃ」


もこ「やだっち」


ぽん「アイドルなら当たり前のことじゃない」


もこ「おまたんはアイドルをなんて思ってっちや」


なのり「なーのにゃん!」にゃん♪


逆元「にゃんだふるべすといやーおめでとう!」ぱちぱち


ぽん「おめでとう!」ぱちぱち


ぴょん「にゃんだふるべすといやーは、この国ではとても名誉ある賞だ。これから、なのりちゃんの名前はたくさんの人の小耳に挟まりまくることになる」


もこ「はーあ?」


ぽん「ぴょんちゃん、また妄想にとりつかれてない?」


いえ、この国の影響でしょう。

私の役割とぴょんちゃんの役割が反逆したのです。


ぽん「よくわかんない」


ねこみ「逆元にゃん!」


逆元「やあ、ねこみちゃん。こんにちは」


ぽん「かわいいお姉さんだ。彼女さん?」


ねこみ「何があっても違います」やめてよ


ぽん「そう」


ぴょん「彼女は反逆児とは反逆の存在。つまり普通でいいじゃないのリーダーだ」


ねこみ「逆元にゃん!」


逆元「なんだい?」


ねこみ「猫耳を世界に流行らそうとしなくていいから。本気と書いてガチでやめて」


逆元「どうして?」


ねこみ「猫耳つけたおっさんが増えて迷惑してるの!私達女性の猫耳は本物だから!おっさんはなくて普通なの!」


ぽん「このしっぽも本物?」ふにふに


ねこみ「そうにゃ」やめて


おっさん達「あ!ねこみにゃん!」


ねこみ「いにゃーっ!」にげっ!


ぽん「逃げ足はやー」


もこ「さすが猫さん?」くびかしげ


ぴょん「ああ。彼女は猫に等しい運動能力を持っている」


おっさん達「おにゃおにゃ?逆元殿、こちらのお嬢様方は?」


逆元「観光客だにゃ」


おっさん達「ようこそにゃ!猫耳の国へ!」


ぽん「違うよね?」


ぴょん「違う」


おっさん達「おやおや、猫耳がついてにゃいよ」


もこ「いりません」きっぱり


おっさん達「そう言わずに」はい


ぽん「僕?もこちゃんの方がお似合いだと思うけど」


もこ「いらん」ふみふみ


おっさん達「猫耳が……!」がくっ


ぽん「もこにゃんひどいにゃ」


もこ「ありがた迷惑やっち」燃えるゴミ箱へ


おっさん達「君は、受け入れてくれるのにゃ?」


ぽん「ぷちにゃ」


逆元「ようこそにゃ!猫耳の国へ!」


ぽん「違うよね?」


ぴょん「違う」


逆元「これからそうなるにゃん」


ぽん「ふーん」


おっさん達「はい、しっぽもどうぞにゃ」


ぽん「ありがとうございます」ぺた


おっさん達「写真撮っていい?」


ぽん「にゃめ」のんのん


タイガー「逆元お!!」


おっさん達「いにゃーっ!」にげっ!


ぽん「逃げ足おそー」


もこ「おっさんやっち」


逆元「ふにゃ、あなたはタイガーマッスル」


ぽん「覆面とってにゃん」ときとき


タイガー「悪い。それは家族と彼女の前だけって決めてあるんだ」


ぽん「彼女さんいるんだ……」がくっ


ねこみ「タイガー!今日こそやっつけちゃって!」


タイガー「逆元君。今日こそ観念してリングに上がるんだ」


逆元「代わりにこの子が戦おう」


ぽん「僕!?子供なんですけど!」


最低ですね。


ねこみ「最低にゃ。私は彼のそういう男らしくないところが大嫌いなの」


逆元「良くないことは受け流す。そう決めたから致し方ない」くっ!


ということがあり。 


ぴょん「オレ達は、牛丼屋、とら家へとやってきた」


ぽん「どうして檻があるの?」びくびく


タイガー「マッスルのぶつかり合いを見ながら食事をするためだ」


ぽん「最高だね」じゅるり


タイガー「さあ入れ」ぽい


ぽん「やだー!」ひゅーとてん


もこ「おち、んーとえーと、そうやね、あ、んー、あーでも、よし、ネギ温玉牛丼で」


ぽん「助けてもこちゃん!」


もこ「大丈夫やよ」


ぽん「ヤバいよ!ヤバいよ!」おててぱたぱた


まさか、ぽんちゃん相手にタイガーさんが戦うおつもりですか?


タイガー「俺はウナギで」


タイガーさん。


タイガー「ん?ああ、それなら心配ない」


ぴょん「檻の中へと放たれたるは一匹の妄獣であった。オレは、すき焼きで」


逆元「にゃん?」ぷるぷる


ねこみ「ぽんちゃん。彼の猫耳としっぽをひきちぎってやって。私はトマ鳥チーズのトロ増し炙り乗せね、あとズッキーニのサラダも」


ぽん「はあ、やるしかないかな」


逆元「猫耳としっぽ、この両方を先に取った方が勝ちとしようにゃ」


ぽん「のぞむところにゃ!」


ぴょん「さあ、厨房より鈍いゴングが鳴らされた。時間無制限、なんでもありのデスマッチの始まりだ」


ぽん「ふしゃー!」


ぴょん「ぽんちゃん!猫が乗り移ったような警戒態勢をとった!逆元どうする!」


逆元「ふしゃー!」


ぴょん「おっと!こちらも負けじと猫が乗り移ったような降参態勢だ!」


ぽんちゃん、それは罠です!


ぽん「わかってるにゃ!」


ぴょん「ここで先に届いたのはすき焼きだー!」


タイガー「悪い。先にいただくよ」


もこ「どうぞ」


逆元「すきや……隙あり!」しゅばっ!


ぴょん「おっそーい!しかし見事相手のしっぽを掴んだぞ逆元!」


ぽん「それは空想プロジェクターの残像だよ」


逆元「にゃ!?そんなのあり!?」


もこ「なんでもありやっち」もむもむ


ぴょん「勝利への一手、ぽんちゃんが逆元のしっぽを取ったー!」


ぽん「はっ!」がくっ


ぴょん「これはどうした!突然、ぽんちゃんの動きが止まったぞ!」


きっとお腹が空いたのでしょう。


ぽん「いいなあ……僕も食べたいなあ……」ちら


逆元「今にゃ!」


ぴょん「逆転への一手、逆元がしっぽを取り返すー!ぽんちゃんころころ、すかさず距離をとりました!」


もこ「がんばれ!」ぽいっ


ぽん「もこちゃん!」


ぴょん「まさかこのタイミングで!もこちゃん、場外から牛肉を投げ入れたあ!」


ぽん「ありがとう!」


ぴょん「それを上手にぱっくん!これで……!」


待って!ぽんちゃん後ろ!


逆元「敵に背中を向けるとは」にやり


ぽん「しまった!」


ぴょん「ぴょんぴょん猫耳くらっしゃー!」


タイガー「檻をねじ曲げての乱入!」


ねこみ「猫耳を思いっきり叩きつけて壊してやったにゃ!」


ぽん「ぴょんちゃん……!」


ぴょん「平気か?立てるか?」すっ


ぽん「うん!」


逆元「あーあ。負けてしまった」ぺたん


ぴょん「妄想から解放された逆元が、ただのおっさんに」


逆元「そうだよ。ただのおっさんが、ただの気まぐれで猫耳を世界に流行らそうとしたんだ。そうしたら女の子と友達になれるかなって考えて」


それは無理でしょう。


ねこみ「いいよ。友達になろう」 


なんとまあ。


逆元「いいの?」


ねこみ「いいにゃ!」にっこにゃん!


逆元「私は君のそういうところが大好きだ」にい!


これで、めでたしめでたしですね。


ぽん「ということで」


もこ「ごちそうさまー!」


にゃー!店がー!ひっくり返さないでよー!


ぽん「まだ食べてなかったのに!もーう!」おこだよ!


もこ「ごめんちゃい」ぺろ


ぴょん「スワンボートの行く先は明日か、それともモスか。それを決めるのは彼女の腹の虫、君だけだ!」

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