表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/122

箸休め 薔薇の名前④ 薔薇になっていない人を捜すほうが難しい?

 番外編です。

 薔薇の世界を紹介するシリーズも、今回で最終回。

 もっと知りたい方は、ウィキペディアで「薔薇」と検索してみて下さい。

 ……苦労して調べたことと、ほぼ同じ内容が載ってました(涙)

 作者の予想を大幅に超え(本当は一回で終わる予定でした)、四回目を迎えてしまった今回のシリーズ。前回は高貴な方々に由来する薔薇を紹介しましたが、最終回となる今回はまた別の方向に目を移したいと思います。


 美しいだけではなく知性的な薔薇は、芸術とも結び付けられました。

 ルネサンスを代表する芸術家「レオナルド・ダ・ヴィンチ」は、ピンク色の薔薇に名前を貸しています。また彼の代表作「モナ・リザ」も、強い香りを放つ薔薇に名前が使われています。1980年にドイツで作出さくしゅつされたこの品種は、オレンジと桜色が混じった不思議な花を咲かせるそうです。


 作者と何かと因縁いんねんのある「ミケランジェロ」は、1997年に作出さくしゅつされた黄色い薔薇です。また「ゲルニカ」や「泣く女」で知られる画家パブロ・ピカソは、1971年にイギリスで作出さくしゅつされた品種に名前を使われました。

「ピカソ」と名付けられた朱色の薔薇には、花びらのふちに白いすじが入ると言う特徴があります。「ピカソ」はまたこの「ハンドペイント」と呼ばれる性質を、世界で始めて実現した品種としても知られています。


 薔薇の名前に用いられているのは、何も画家だけではありません。

 同じく芸術を追究する音楽家たちも、多くの品種に名前を使われています。


 1937年にドイツで作出さくしゅつされた品種には、「モーツァルト」の名が付けられています。「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」で知られたチャイコフスキーはクリーム色の薔薇に、稀代のオペラ歌手「マリア・カラス」はローズピンクの薔薇に名前を採用されています。


 ビートルズのポール・マッカートニーも、「ザ・マッカートニー・ローズ」と言う薔薇に名前を用いられました。1991年にフランスで作出さくしゅつされたこの品種は、ローズピンクの花から強い芳香を放つと言います。数々の国際コンクールで絶賛され、20個以上のメダルを獲得したことでも有名な花です。


 薔薇の名前は楽器の傍らだけではなく、文壇にも及びます。

「ロミオとジュリエット」や「ハムレット」を記したウィリアム・シェイクスピアは、イギリスで作出さくしゅつされた薔薇に名前を捧げています。

「ウィリアム・シェイクスピア2000」と名付けられたこの品種は、紫がかったくれないの花を咲かせます。元々は1987年に発表された薔薇で、当時は単に「ウィリアム・シェイクスピア」と呼ばれていました。しかし病気に弱いと言う問題があり、2000年に改良の加えられた「ウィリアム・シェイクスピア2000」が改めて発表されました。


 1988年にフランスで作出さくしゅつされた赤い薔薇には、「ヴィクトル・ユゴー」の名前が与えられました。その名の由来になったヴィクトル・ユゴーはフランスの小説家で、「ああ無情」こと「レ・ミゼラブル」の作者として知られています。


 小説家ではありませんが、「種の起源」を記した「チャールズ・ダーウィン」も薔薇になっています。2003年にイギリスで作出さくしゅつされたこの薔薇は、山吹やまぶきいろの花を咲かせます。また病気に強く、第一回目に紹介した「ティー」にフルーツの香りを混ぜたような匂いを発するそうです。


 フランスのファッションデザイナー「クリスチャン・ディオール」もまた、薔薇に名前が使われた一人です。1958年にフランスで作出さくしゅつされたこの薔薇は、明るく赤い花が魅力的な品種です。全体的に形が整っていることから、よくコンテストに出品されると言います。


 際限がないのでこの辺りにしておきますが、ユニークな名前が付いた薔薇はまだまだ×100あります。薔薇の図鑑と言うと何だか気取った印象がありますが、名前を眺めてみるだけでも意外と面白いのではないでしょうか。


参考資料:別冊NHK趣味の園芸 バラ大百科 選ぶ、育てる、咲かせる

           上田善弘、河合伸志監修 日本放送出版協会刊

     京成バラ園芸株式会社 公式ホームページ

            http://www.keiseirose.co.jp/index.htm

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ