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病弱ヲタクが推しを前にして褒めちぎったら、来るはずのない青春が始まりました。  作者: 安藤未粋
1章:【1月のはなし】

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 分かってる。高校生にもなってヒーローが好きなんて、幼稚な趣味だってことも。


 分かってる。どんなに憧れたって、世界を救うヒーローにはなれないことも。


 分かってる。キラキラ輝くヒーローは、手の届かない遠い雲の上の存在だってことも。





 『炎神ブレイズ』


 毎週日曜朝に放送されている、大人気特撮ヒーローシリーズだ。


 子ども向け番組かと思った人、侮るなかれ。


 五十年以上愛されているからには、それ相応の理由があるのだ。胸熱なストーリー展開に、スタイリッシュなスーツとロボのデザイン。勇気付けられるエネルギッシュな主題歌。そして、命懸けで戦うヒーローを一年間背負い、役と共に成長していく若手俳優たち。


 どこを取っても魅力しかない。


 見ているだけで元気をもらえる。どんなに辛いことにぶち当たったとしても、頑張ろうって思える。踏ん張ることができる。



 だから僕、雨宮星は、小さい頃からずっと、このシリーズを愛し続けているのだ。




 ……だから、夢ならさっさと覚めて欲しいんです。


 なんで目の前に、一目惚れした新作のヒーローが、僕と同じ制服を着て立っているんですか?

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