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毒親育ちの自伝小説  作者: YuRi.
第1章
9/15

中学時代

中学に上がる頃、母親と継父は別居した。

これで少しは家の空気も変わるかと思ったが、待っていたのはさらに酷い「無視」だった。


誰もユリに話しかけない。

朝起きても、学校から帰っても、ただ空気のように扱われる。

母親、祖母、妹、弟――全員が、まるでユリがこの家にいないかのように振る舞った。

名前を呼ばれることすらなかった。


「なんかあんた最近おかしいよね。絶対男がいるでしょ」

そんなふうに、何かが気に入らないと決まって言われた。

ユリには恋人どころか、そんな相手と関わる余裕もなかったが、関係なかった。

母親の中では、ユリが悪いのは「変な男のせい」にしておけば説明がついた。


ある日、母親のスマホを見てしまった。

そこには、彼氏とのLINEと、裸で写る動画があった。

まだ継父との籍は抜けていなかった。

つまり、それは不倫だった。

不倫相手はユリより8〜9歳年上。

その男と喧嘩すると、母親は決まってユリに当たった。

「全部あんたのせい」

「生意気な顔してんじゃないよ」

そう言って平手打ちが飛んできた。



ユリの中で、何かが静かに壊れ始めていた。

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