第七話:妖精族とゴーレム:
ケットシーとコボルトの集落拡大により彼等が
住みやすくなっただけで無く防衛としても助かる
ようになっただがコレだけではいけないので
更なる皆の安全の為に妖精族と契約して
ゴーレムを配備したいのだそうなれば流石に
攻撃して来る者や野盗などはいないだろう
「中々良い集落になったな、みんな頑張ったよ」
集落を抜け外に出るとまだ動物達がそれなりにいる
怖がったりしないなら住んでくれれば良いが
コレからも外側に住む場所を広げていくから
怪我させないように気をつけよう
今回の任務は食糧や人員が整って来たので
森に住む妖精族を勧誘する事にしたのだが
下手に動くとゴーレムにより排除されかねない
妖精の住処を探して一応思い当たる場所をまわり
協力出来ないか必要な物はないか聞いてみる
「なんというか行き当たりばったりですまない…」
森に入ると一回りほどデカい足跡や木の傷
何か人よりデカい生き物だろうか?いやこの感じ
まさかゴーレムか?高い知性と怪力そして
足跡的にある程度の重さと脚力があるようだ
巨人族の可能性もあるが木に傷を付けて目印に
しているようだ、それなら森の外などにも住んでた
生き物だろう距離や移動時間を見話さないと
多少危険だ敵対行為をとらなけれだ大丈夫だ
「何とか早く見つかれば良いんだがな」
もう少し奥地に妖精達の住む場所があるようだ
何とか痕跡を探って住処まで追いかけよう
「さあみんな…探索開始だ!」
「戦闘になった場合最悪コアストーンを
バキッと握り潰すで良いんですよね?」
レオンが物騒な事を言うが最悪の場合仕方ない
しかしそもそもコアストーンなんてモノが実在し
それで動いているんだろうか?全くの謎である
「まずは対話して不可能な場合のみ戦闘だ
出来れば誰も傷付く事なくやり過ごしたい
あちらも戦闘を好む様な存在とは思いたくない
出来れば最悪の事態として想定しておくぐらいだな」
私がそう言うとシズがコクコクと頷く
彼女の様な人は助かる私含めて物騒な奴が多いんだ
彼女の優しさを皆で見習わなければね
そろそろ目撃例のある場所に近づいて来た
「俺が先に偵察に行こうか?」
タカヤがそう言うだがおそらく偵察は不要だ
何故なら小型生物が大型装置に乗り移動してるなら
小さな変化でも気づく筈なのだ何故なら
本来狙われる筈の生物が巨大な味方を持った状態
周りへの目線はそう変わらない彼等ならもしくは
彼女等ならサルトビ・タカヤを見つけられるだろう
「いや全員で周囲に気をつけて踏み込もう、
もう既に彼等の住処なのだからコソコソ歩き回る方が
危険だろう、何かあったら対応できる様にしておけ」
戦闘は避けたいがあちらの出方次第ではあり得る
肩の力を抜き緊張を切らさずゆっくり歩く
周りは十分に気を付けて歩くいつ何が起きても
驚かず対応出来る心構えでいなければ
[アンタら何してんの?]
急に電子音声で話しかけられる、え!?は??
ゴーレムが話しかけて来た?いや中に誰かが
乗っているのか?兎に角敵意がない事を見せないと
そう思い私は両手のひろを見せ、サッと下がり
会話を試みてみるのだが
[ああ大丈夫コレ農耕用のゴーレムだから
喧嘩には向かないから安心して殴ると硬いし
アンタら最近近所でコボルトやケットシーを
集めて面倒見てる御節介な宇宙人だろう
森の弱い種族を拾ってくれて助かってるんよ]
どうやら好意的な印象だ戦闘の危険は無い
[つっても振り上げた拳の下ろしどころが
なさそうだねぇ、うちの村まで来て
戦闘用のゴーレムに勝てたら何か頼み聞いてやるよ]
「え?そんな事を勝手に決めて良いんですか?」
シズが気になり話しかけるが彼女だろうか
ゴーレムはコクコクと頷き気になる事を言う
[まぁ村長の血筋だからな森の管理もあんたら
みたいなのの対応も私の仕事だし勝手にはならんよ]
如何やら我々は思ったより運が良いらしい
しかし戦闘用のゴーレムか倒せるだろうか?
[そんで誰がゴーレムと戦うの?]
色々気になる所はあるが取り敢えず一番
生身で強いのはタカヤだろうゴーレムは
彼に任せるとして協力者は得られるのだろうか?
「タカヤ難しいだろうけど頼むよ」
タカヤは無言で頷く、勝てる筈だが如何だろう
そして俺達は森の奥地に有る壁に囲まれた
村にやって来た壁の中にさらに壁に囲まれた屋敷
ここにこの村の村長がいるらしいのだが
この屋敷何だろうサイズ感というか他と違う
人間に丁度良いサイズというか
「え?!貴方がここの村長ですか?」
私がそう言うのも仕方がないのだ何故なら
我々の前にいるのは人間なのだから
「はい私が村長です」
いや文字数が少ない何故人間かとか
凄く気になって仕方がない
「そうですね気になるようですので
言うとですね私はモノに命をもたせる力
と言うのを持った異世界人ですね木や土や風や火に
命をもたせ進化の果てに彼等妖精が生まれたんです
ゴーレムも私の力の一端を彼等に分け与えた結果
生まれた副産物ですので世界は違っても同じ人間
彼女が認めたならどうぞ力を貸しましょうとも」
う〜ん言うべきかな?ゴーレムと戦うって
彼女無茶苦茶言いますよって
「あの村長さん…」
そう声をかけると村長は慌てて
「あ!村に田に総に時、むらたぜんじと
でございます村田とでも呼んでください」
村長と呼ばれるのが嫌なようだ
「村田さんの娘さんになるんでしょうか
ゴーレムと戦って倒したら頼みを聞くと
言ってますがその…ゴーレムに勝つ事は
この村では可能なんですかね?」
村田さんはにこやかに笑い
「前例がございませんね、まぁ言ったら聞かない
子なんですバチーンといわせてやってください」
どうやら彼も手を焼く程の人物のようだ
「農耕用と違い戦闘用は妖精は外で操作しますので
弱点を破壊すれば倒せるし死人は出ないので
ご安心くださいまったく無理難題を言うモノです
誰に似ちゃったんでしようねぇ?」
取り敢えず遠慮なくゴーレムは潰して良いようだが
タカヤはソレを倒せるのだろうか
庭に数人の妖精達と例の戦闘用ゴーレムと
謎の機械が運び込まれタカヤが鉤縄を構え
敵の攻撃を避けながら肩を狙う鉤爪がかかり宙に
飛び背後に回り込み縄を手繰り寄せ
懐から出した鋭い独鈷杵のような物で
首元のコア目掛けて突き刺すとバキリと音が鳴り
ゴーレムが前のめりに倒れる
勝った普通に勝った鉤縄ってあんな風に
使えるんだな、いや私には無理だろう
「俺達はまだこの星で生きる力が無い
だからみんなの力を貸して欲しいその為の
ゴーレムを農耕の為にも戦力としても欲しい
そして妖精族との絆が欲しいソレが俺達の願いだ!」
どこからかぱちぱちと拍手が鳴る村田さんだ
「凄いモノ見せてもらったからどうぞ持ってって
ゴーレム何台ぐらいいるかな?リーダーは
娘でいいよね砂風の妖精シルフィードって
言うんだけどそろそろ外の世界を見せなきゃなと
思ってたところなんだよね何人かのブラウニーと
集めて連れてっちゃってよ、いや助かるなぁ本当」
こうして私達というかタカヤに妖精族達の
部下ができたのだった案外何とでもなるもんだ
愉快な仲間ゲットだぜ




