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永伝(エデン)   作者: ちがタニ
永伝(エデン) 第4章 重力族編
46/46

9.問いの理由(最終回)

前回のあらすじ

銅羅夜寄伯爵とそのライバル延盤夜寄伯爵がゴルゴンゾーラ達を避け久方ぶりの戦いに興じる一方


5体のゴルゴンゾーラをまとめて相手するゴルゴンゾラ第1提督だったが78提督が暴走し1人では抑えきれないと思われたが久堕悪優ギガーンギランギガントギガースが力を合わせ78提督を打ち倒す


しかし安心した第1提督に久が襲いかかった、堕悪や優ですら突き放されたが傷つけられる中で提督が全てを悟り、久は心を開き仲良く話をしようとするが

提督は何者かに撃たれ命を落としたのであった


「かっああ、あああ…うぅぐうっああぐっ」

この世に生を受けてから、僅かに与えられた幸せ

それに、再び巡り会えるかもしれなかった希望が目の前で砕かれた


怒りをぶつける先さえも今はもうここにない


考えることは他にある、幸せにするのは自分だけではない


そんなこと、わかってる!


だが、今はただ…涙を流さずにはいられなかった

「うわああ ああああ あああ」


「久ー!!」

ただ眺めている事など、できるはずもない

全力で駆け出した。精一杯手を伸ばし近づいて抱きしめる


「泣かないで久ぃ、私はここにいるから!ずっとこうして居るからっ…」

「泣くんじゃねえ!お前のことは、俺がなんだってしてやる!だから泣くんじゃねーよっ」

「ううっぐふっうぐぐぐぐぅぅぅ」


「久っ君…」久の肩に重みが増える

「ごめんっ久君…」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「ギィーギャァー!邪壊斬!」

ゴヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォ


「ひ、ひええ」「こんな力…」「動けねえっ」

「くっ…」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「僕も君らと一緒に行かなきゃ行けなかった…でも、身体が動かなった。ごめん!ごめん久君…」


「上闇…仕方ねえよ!仕方ねえんだよ、そういうどうしようもねえことだってあるんだよっ」

「じょうやみさんは悪くないよ、そんなことで久は責めたりしないよ。みんな精一杯やったよ…久だって、うぅっ」

「あああぁ ああああ ああぁ」


「ふぐっみんなっ、久くぅん…」

「ううっ ぐぅっ あうあ」

玉になって身を寄せ合う3人が、久に感応し涙を流すほど久の心は落ち着きを取り戻しはじめた


土に塗れた鎧を払い、立ち上がる

「ひとまず一段落してきたようだな、ギラン!周囲の警戒は…」

「もちろんしております」座り込んだギガントとギガースを守るように身じろぎひとつせずギランは立っていた


「…分かった。久達が落ち着き次第管理所に戻るぞ、例の銃も回収を始めさせ…」プルルルル

「正直か、ちょうどそちらに戻ろ…」

「江美が元に戻ったわよ!」


〜カセイ国管理所〜


「ひーん」「うぇーん」

「うぐっ ぐすっ」

「っ…気分はどうだ?江美」皆に見守られ、ベッドに横たわる江美に語りかける


「かなり大変だったようだな…」上体を起こした江美はそう言うやいなや真っ先に地に頭を押し付けた

「すまなかった…この重要な時に使い物にならない上、皆の手まで煩わせる等と…本当に私と言うやつは。」


「気にすんな、元に戻ったってことはお前をそうした奴もとっくにくたばってる」

「だが、私が損害を招いたことは言うまでも…」


「そーそー!そのクソ野郎は、見ただけで女を手駒にできたんでしょ?そんなの理不尽よ。江美、あなたにだって天敵というものは必ず存在するんだから、なんでもできると思い込んじゃダメよ?」

「お姉ちゃん…」自身の手を眺める


(これまでも簡単には勝てない、難敵には幾度となく会ってきた。もし負けていれば彼らが天敵になっていたかもしれない…そうだ、これは訪れるべくして訪れたことなんだ!私はこれを乗り越えなければならない)


「そうだ、そうだなお姉ちゃん、たまにはいいことを言うんだな!」

ズキュンッ


「ぬっそ、そんなの当然でしょ!それはそうとクソ野郎はクソ野郎でも逃げた胸クソ野郎のことだけど…」正直が袋に包まれた銃を持ち上げる


「明らかに、この星の物じゃないわね」


「この星の物じゃない!?カセイ星外の製品ってことか!?」

「そっ、トリガーを引くのは同じみたいだけど原材料も内部構造も、再現性はともかく既製品にはまず存在しないわね」

カセイ星外の可能性の存在にその場が驚愕する


「戻ったぞ、正直」そんな中、ギガーンが部屋へと立ち入る

「おかえりなさい疑柿さん」

「銃が発射されたであろう地点近くに居た兵達にそれを持っていた男の事を聞いてきた」そう言い手に持っていた紙の束を開く


「聞けば、やたらと背が高く戦場に似つかわしくない軽装に肩になにか掛けていたらしい…そこで魔王軍の写真付き人員名簿を持ってきた」ページをめくり、それと思しき人物を探す


「これだ!」飄々とした上目遣いの男が目に入る、顔の横には"ドラン"という名があった


「ドラン?邪族じゃないのか?」

「ふっ堕悪よ、邪族にドランなどという名称を使うやつはおらん。貴族の使う名称に似てはいるがそんなものが居れば必ずどこかで名を聞く」


「ほんと堕悪は抜けてるわね〜」「うむ全くその通りだ」

「なっ姉妹揃ってかよ…」


「多方ギランを文字ったのだろうな、帳簿担当の勘の悪さは咎めねばならんがおかげで銃の主が誰か特定できたことだし不問とすべきか」


「それで?ドランはどこの星にいるんだ?」


「久っ!!??」

先程までの様子とは一変し、久は澄んだ瞳でただまっすぐ正直に問いかけていた


「だっ大丈夫なのか?」

「ええ、手間をかけて悪かった」

「いや、それはいいんだが…」

「久?ほんとに大丈夫?無理してない?」

「大丈夫だよ優、もう大丈夫だから…正直、ドランの場所はどこだ?」


「わかってるわかってる、そう言うと思って今掛けてるからっ」ガチャッ


ドタンバタンッ「おっおお正直君殿か、なんのようじゃっ?」何やら慌てた様子の蟲夢が電話に出てきた


「今、送れるだけ送ったデータを見てどこの星の物か判明できるかしら?出来れば急ぎで」


「ほう、なるほど分かったせっかくの正直君殿の頼みじゃ、すぐに確認しよう」

「ありがと〜」


「驚いた、蟲夢と親しくなっていたとは」

「うふふっ持ってて良かったロウ国国守かーんっ」

ガタガタッ そうこうしていると蟲夢が戻ってきたような音がした


「正直君殿のデータが正確だったおかげですぐわかったわい、その物質がある星は"バール星"じゃ」ギシッ


「しかし正直君殿、何故このようなものを君が持っているのか…」ミシッ メキッ


「まあ、唯一無二の正直君殿じゃからな詮索はなしにしておこ…」


「堕悪!私は…バールに行くぞ!」部屋に声が轟く

「ぬっ久君殿!?まさか全て聞いて…」


「あっ待って…」正直から電話を奪い取り、勢いそのままに蟲夢に告げる


「正直、今すぐ船を稼働しろ、ギンガ行きはキャンセルだ即刻バールへ向かう!」


「な、何を言っておる久君殿、そんなこと出来るわけ、ギンガへはなんと言えばいいんじゃ?」

「知るか!今すぐだ!絶対に今すぐでなければならない必ずだっ!」


「わ、わ分かったすぐに準備する…ああと久君殿っ」

「なんだ?」

「ふ、船の乗員が今回は4人までじゃ…よく話し合って決めてくれ…じゃあまたロウ国で会おうっ」震えながら蟲夢は会話を終えた


「ということだ、私は1人でも行くつもりだがついて行きたいなら好きにしてくれ」


「…」

(ずっとギンガに行きたがってたってのに…)

(待ち望んでいた事をやめちゃっていいのかな?)

(伝永雄司を追うことを諦めてまで、やるというのか…)

ギンガを諦めてまでバールへ行くという久に皆困惑したが


「いや…!!!」

(あいつがあんな顔をしたんだ、そんな時まであいつらしさを求めるのはやっちゃいけねえ)

(久が向かうところ、どこだってついて行かなきゃ)

(時には寄り道が必要なこともあるか…)


同時にその選択を止めることもできないと実感する

(なら!ば!こそ!)

「私が!」「俺が!」「私が!」「行こう!!!」

トンッ トンッ


堕悪と江美、2人の肩に手が置かれた

「堕悪さん、江美さん、今回は譲ってください!!」


「毒闇、赤根!」「何故だ?」


「雄さんは今、心に闇を抱えてる」

「私達にはそれがわかるんです」

「私だってそれぐら…」


「なら雄さんが今どうして欲しいか分かりますか?」

「そ、それは…」毒闇と赤根は2人の視線を久へと向けさせる


「雄さんは闇を打ち明けたがってる、そしてそれはより近しい人間に対してです」

「俺達も大して話してたわけじゃない、でもお2人より雄さんに近しい関係だと思うんです」

「だから、雄さんを安心させる為にもどうか譲ってください!」2人が頭を下げる


(否定はできないな…だが)

(納得もできない、いやしたくないだけか…)

だがそう思いつつも久の顔を見ればその浅ましさに嫌気が刺す


(俺達が今、ここで悩んでいることはなんの意味もない)

(悲しみを乗り越えるべく先に進もうとしているのだ、それをこんなことで邪魔する訳にはいかない)


「2人とも、頼んだぞ!!」

「はい!!全力で行かせていただきます!!」


〜ロウ国・近郊〜


「来たか、久君殿!」

「早速ですまないが時間がない、すぐに乗り込んでくれ」


グギッ グゲッ グゴゴッ 蟲夢が焦る訳を考えるよりも早く、現れたゾット達により理解する

「すまんな、国家機密のため詳しくは言えないが護衛を手配する余裕が今なくてな…」


(邪眼族になにかあったか)

「つまり、船を出すには奴らを倒せばいいわけか」ギュウィン


「まっ待て!久君殿は乗り込みを急げ、わしがミサイルと防衛システムで凌いでみせる!よせ、そいつらは無限に湧き出て来るんじゃっ」


「連続…」「堕悪死手!」ガキャッ ベキッ

「堕悪…」

「久!毒闇優赤根は乗り込みを急げっ」


「邪気乱雑!」「隼大旋風!」「聖光大剣!」

「上闇の極意!」

ガキュッ べキャッ ザンッ ズシャッ


「足止めは…俺達に任せろ!」ダッ べキャッ

そう言うと堕悪が駆ける


「よせっ、たった5人でそいつらを抑えきれはせっ」「邪炎咆哮波動砲!」ゴフォアアアアアアアアアア


膨大な炎の波動が数十体のゾットを薙ぎ払った

「やっっっほ〜」

「た、正直君殿!?」羽の付いた、四角く浮いている物体に乗った正直達が現れた


「ロウ国の技術に触発されてね〜

作っちゃった!飛行機(仮)」

「なっなんと…」


シュッ 飛行機(仮)から飛び降りる人影

「ギガ魔王大剣!」ズジャッ バキッゴゲッ

「ふっ脆いな…」「邪炎咆哮波動砲!」

ゴフォアアアアアアアアアア

「ギラン様!じゃんじゃか撃っちゃってくださいっ」「邪力譲渡!」ギガントとギガースが絶えず交互にギランへ闇瘴気を供給する


「これで戦力不足なんて、言わせないわよっ」

「!?そ、その通りじゃなっ!乗り込んだか?久君殿!」


「ああ!」

「船の中に制御用の人工知能がある、それを起動してバールへ飛んでくれ」

「分かった!」


〜船内〜

「これか」中央に据えられた円形の物体に手をかざす


ピピピー キュイーン

「AICOM、起動したのじゃ」機械的な音と共に蟲夢の上半身がその場に現れる


「蟲夢なのか?」

「AICOM(アイコム)じゃ、まあ創造主である蟲夢良李が自身を模して作っているんじゃから、わしが蟲夢だとしても間違いはないかもしれんがな」


「…にしては似てないな、本当に本人か?」

「なっ何ぃぃぃ、貴様!蟲夢をバカにするか!」

「そうじゃない、本人より美化されていると言っただけだ」

「同じことじゃ!」


「へ〜人工知能なのに感情の機能が搭載されてるんですね〜」

「ぎにに…貴様ら、わしを煽っておるのか?」


毒闇と赤根のからかいに人工知能らしからぬ過剰な反応を見せるAICOMは一見すると頼りないように思えたが


「それよりAICOM、今すぐバールへ連れて行け」


「了解したのじゃAICOM、バール星への運行ルートを計算中、計算完了!AICOM、バール星への自動運行モード起動。発射まで5、4、3、2、1発射!」


指示を受けるや否や即座に実行する柔軟さを見せた


「発射まで5、4、3…」

「!!!!!!!!!!!?」突如流れ出したその声を皆が聞く

「発射フェーズじゃ!残り僅か皆踏ん張れ…!」


グギゲゴガギィッ 発射の音を聞きつけ、ゾット達の動きが勢いを増す

「堕悪死…邪悪死…!」我先にと駆ける

「絶対に…絶対に…」

「守ってみせる!」

「江美!?あいや、そうだ!」


「邪気乱雑!」「はんどおおおおお!」

ジャキ ザキ ジギィン ガキッ バキャッ シャンッ


「発射!」ゴウッ ギュウイイイイイイイイン

(久、必ず帰ってくるんだぞ!!)


そうして、仲間達に見守られながら久達はカセイを後にしたのであった




〜船内・休憩室〜

「宇宙ってほんと静かでいいですよね〜」

窓を見つめ映る毒闇に目を配る

「たしかに、こんなに静かなら何を言ったって許されそうな気がするな〜」

(後は手筈通り…任せたぞ)

(もちろんっ!)


「雄さ…」「久?なにか言いたいことはない?」

(ガビーン!!?まさかの乱入〜!!?)

「私、なんでも聞くよ!」


「アワアワアワ、ゆ雄さ…」「そうだな…」

「!?」


「皆わざわざ付いてきてくれたんだ、話しておかなければな…」

「…」無理をさせてしまったと思わなくもなかったが、これが多少なりとも救いになると信じ2人は固唾を呑んで見守ると決めた


優を膝に据え、雄は語り始める

「言っていなかったが、私には愛したやつがいたんだ…そいつの名は"愛"ゴルゴンゾラ坂(ざか) 愛(あい)と言った


会ったのはだいぶ前のことだ、まだ託児所に預けられるよりもずっと前。河原で1人空を眺める私に話しかけてきたやつでな、私を気味悪がることもせず私の言葉のひとつひとつに大袈裟な程喜んで、私は嬉しくなったんだ


だが嬉しさは気取られやすい。雄司を不快にさせない為、私は河原に行くのを辞めた

だが、それから数日が経った時

うちの玄関に、愛が立っていたんだ


「ごめんくださーい!」間違えるはずもない彼の声に不機嫌になりながら雄司が出た

「なんだ貴様」


「すいません!青い髪の女の子を知りませんか?」

「あん?なんだと」

「青い髪の女の子です!前にここに入ってたのを見たんです!」

「ちっ雄のやつ、面倒くせえことしやがって」


「あの、雄って!?女の子の名前ですか!?」

「あぁぁ面倒くせぇ、雄のやつ痛めつけてやんねえと」

「だめだ…」


「ああん?」

「だめだと言っている!そんなこと絶対許さない!」

「ガキが偉そうに、ふざけたこと言ってんじゃねえ!」グッッ


「ぐぇあっ…」雄司の足が愛を蹴り飛ばした

「ちっクソが、雄の野郎…あいつのせいで」


その声を聞いた時、久々に身体が強ばった

でも、その後のことの方がよっぽど心を締め付けたんだ


「行かせない!」ガシッ 愛の手が雄司を掴む

「ち、んだとこのクソガキがっ」グッ グッ

愛は繰り返し蹴られた、だが何度地べたを這いずっても

「させないっ雄ちゃんは僕が守る!雄ちゃんを傷つけるなら僕を傷つけろー!」

そうして、幾度となく愛は蹴り付けられ


「はぁはぁ…クソッガキが…」雄司が中に戻ってきた、だが雄司は私に目もくれず部屋の奥に消えたんだ


急いで玄関の外に駆け出した、倒れている愛と目が合うや否や彼は

「良かった…雄ちゃん、傷つけられて…なくてっ大…好きだよ」

「うん…私もっ」


その後は、雄司が愛の家に乗り込んだ事で愛が引越し愛と会うことは二度となかったが

また会いたいと、密かに私は…思っていたんだ」


「会えますよ…絶対にっ!」

「そうだろうか…」

「そうですよ!そこまでしてくれるなんて2人は運命の赤い糸に結ばれているとしか思えません!」そう言うとおもむろに毒闇を抱き寄せる


「そ、そうか…」ギュムッ

「久の好きな人、私も会ってみたいな〜」露骨な赤根に怪訝な眼差しを向けずにはいられないでいると見せつけるかのごとく優も久へと抱きついた


「優が望むなら、もしかしたら会えるかもしれないな」

「ほんとに?じゃあいっぱい望むね!」

「ふふっありがとう優」

そして彼らは、目指す地へと進み出したのであった




「フー、フー、えぐぅ」スラッ 眼前に刃が突き立てられた、もはや身動きひとつ取ることはできない。負けを確信した


「はぁぁぁあっやっっぱり違う、君さぁ負け癖が付いてるよね?」

「フー、フーあぇがっ」

「どこの誰だか知らないけど…それ、言い訳にしてちゃ僕に一生勝てないよ?」しゃがみこんだ延盤は銅羅の仮面にジリジリと刃を突き刺していく


「ほんっと退屈させてくれるよねえ、ただただ時間だけが過ぎていくような戦いをしてくれちゃってさあ」シュキンッ


仮面の下にある銅羅の顔を刃が切り裂いた

「はがぐぅっ…」銅羅の脳内に警鐘が鳴り響いた


「ヒヒヒ、やっちゃった〜面汚しっ」

(重力族は皆、容姿端麗で仮面を付けているのも異能の制限と同時に顔を護るため。だから決闘でも顔を傷つけることはタブーとされていた、もし顔を傷つけようものなら…)


「ギィー、ギィー、ギィー」

「ヒヒヒ、君のプライドなら逆上どころか暴走しちゃうんじゃないかと思ってたけど、傷の具合が相当悪いようだね。残念残念」立ち上がり振り返った延盤は、ゲートを開きながらこう言った


「殺したいなら、次会う時が最後のチャンスだよ」

そうしてその場には銅羅夜寄伯爵だけが残されたのであった

永伝第4章 ご読了ありがとうございました

ここで残念なお知らせですが、第5章は1章並の

つまらなさで、にも関わらず今後のストーリーに重要という最悪な組み合わせでかなり更新が滞ることが予想されますが精一杯執筆を続けていくのでよろしくお願い致します

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