今明かされるユウタとマホロの真の関係
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ちょっと待て、いつ俺はマホロと恋仲になったんだ?
幼馴染ではあるけど、マホロを彼女にした記憶はないぞ!
マホロが随分と俺に対して好意を抱いていることは、これまでの会話で薄々感じ取っていたが、まさかそんな風に思っていたとは!
だが、もしここで「付き合ってる覚えはない」なんて言ったら、それはそれで大変なことになりそうな予感がしたので、慎重に探りを入れる。
「一応確認なんだが、俺たちっていつから付き合ってるんだっけ?」
「何言ってるの? だいたい、10年くらい前からでしょ? ユウタくんが、私を彼女にしてくれるって言ったんだよ」
10年前!?まだ俺たちが5歳くらいじゃないか!
必死に思い出そうとするが、小さい頃の記憶などあやふやだ。
だが、おそらくは、俺がマホロに「俺が守ってやる」などと無謀にも告げたのはこの頃なのではないかという気がした。
もしかしたら、俺のそういった言葉を拡大解釈しているのかもしれない。
「そのときって、俺はマホロになんて言ったんだっけ?」
「もちろん『俺の彼女にしてやるから、俺のそばを離れるな』だよ!」
「間違いないか?」
「当たり前だよ。私が、こんな大事なユウタくんの言葉を忘れるわけないよ」
全然拡大解釈じゃなかった。俺がマホロを彼女にすると言っていたようだ。
ヤバイな……となると、俺はそんなことを言ったことすら忘れていて、マホロはその言葉を信じてずっと彼女だと思っていたということだろうか?
気が遠のくような感覚に襲われる。もし、そうだとしたら、いくら小さい時に言った言葉とはいえ、俺はなんて最悪な人間なのだろうか……
もちろん悪気があったわけではないが、マホロの心を弄んでしまったような気がして、自己嫌悪に陥る。
さすがに、マホロがリージアにしたことは許されることではない。事情があったとしても、度を越しているのは明白だ。
だが、その引き金を引いたのは俺なのではないかという罪悪感にかられる。
俺はずっとマホロを騙し続けてたんだ。
幻滅されようと、言わなくちゃならない。真実を。
俺が、魔力がないということを。
「なぁ……マホロ。嘘だと思うかもしれないけど、聞いてほしいんだ」
「何を……?」
「俺は、マホロが思っているような、強い魔法使いじゃないんだ。今日だって、魔法を使わなかったんじゃない。使えなかった。俺には、生まれつき魔力がない」
「そんなことないよ。どうしてそこまでして隠そうとするの?」
「嘘じゃない」
「嘘だよ」
マホロは、こちらをじっと見つめている。
「マホロだって、俺が魔法を使ったところを見たことがないだろ?」
あはは、とマホロが笑う。
「何言ってるの? ユウタくんは私の前で魔法を使ってるでしょ」
「いつだ?」
「それこそ、さっき話した10年前だよ」
俺が、魔法を使った?10年前?
俺は記憶を辿るが、やはり思い出せない。
「やだなぁ、ユウタくん、忘れちゃったなんてことないよね」
そう言うと、マホロが10年前のことを話し始める。
作者である自分は、今まで数々の世界を救ってきた勇者です。
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